住宅購入をした方がいい3つの理由と資金計画で現実を見る必要性
こんにちは。
相塲工務店の相塲です。
弊社は鹿児島市で、注文住宅、リフォームを展開しております。
自然素材はもちろん、高性能住宅や、設計の工夫で住んだ後を大事にした家づくりを皆様にご提供しています。
今回の記事は以下のような方に向けて書いています。
・新築住宅が欲しい
・資金計画について知りたい
・建築費用の高騰などが不安
これらの方は、是非今回の記事をお読みください。
1 住宅購入を妨げる建築費用の高騰の背景
本コラムをお読みの読者の皆様は、住宅購入を検討中の方が多いかと思います。
しかし、住宅を購入しようにも建築費用が高くなり、どうしようか悩んでおられる方も多くおられます。
その建築費用の高騰に至る背景を解説しておきます。
2020年に発生した新型コロナウイルスによる経済的な大混乱を防ぐべく、世界中の中央銀行が市場にたくさんのお金を放出したことがまず挙げられます。
そして流通にも多大なる支障が出たことで2021年以降驚異的なインフレが起こり、原材料の多くを輸入に頼る建築業界もその影響を大きく受け、コロナ前と比較すると25%ほど建築費が高騰しました。
アメリカの住宅市場や、ウクライナ問題も関連していますが、建築費用の高騰の背景にはこのような社会情勢が関連しています。
建築費用25%上昇を金額に換算すると約500〜600万円ほどの値上がりとなります。
これを住宅ローン返済期間35年に換算すると毎月1.5万円〜2万円ほどの負担増となる計算です。
そして一旦上がった原材料価格や人件費はそう簡単には安くならないので、これから新築住宅を購入、家を建てられる方は、建築費はこのまま高止まりした状態が続くことを前提として家づくりの計画を立てざるを得ないというのが現実だと思います。
そんなわけで、こんな状況下でもこれから先ずっとお金の不安なく暮らし続けるためにはどのように家づくりをすべきなのか?について順を追ってお伝えしていきたいと思います。
2 新築住宅を購入した方がいい3つの理由
個人的な意見として、ここで新築住宅を購入した方がいい3つの理由をご紹介したいと思います。
新築住宅の購入、つまり「マイホームを持つ」と言い換えられますが、以下の理由です。
1.マイホームがあることで暮らしが格段に豊かになること。
2.マイホームがあることでもしものことが起こったとしても家族を守ってあげられること。
3.マイホームがあることで今後さらに高騰する電気料金の心配をしなくてよくなること。
以上、3つの理由から新築住宅を購入し、マイホームを持った方がいいと思っています。
その新築住宅の持ち方次第でこれからの人生が大きく変わると言っても過言ではないので、より良い方向に進んでいただくために知識を身につけていただきたいと考えてコラムを書いています。
3 新築住宅の購入時にまず始めること
住宅を購入しようと思い、本格的に家づくりを進めるにあたり、真っ先にやることが「資金計画」です。
資金計画とはどのように資金調達を行い、その調達した資金を土地、家、外構、その他諸々の経費にそれぞれいくらずつ振り分けていくのかを決めていく作業です。
(1)資金計画でわかる家づくりの総予算
住宅購入を検討中のご家庭を例えに進めていきましょう。
例えば、あなたが家づくりのために貯めたお金が「200万円」あったとします。
家を建てるにあたり両親から「300万」円贈与してくれるとしたらあなたが準備出来る自己資金は「500万円」ということになります。
あなたが払っていけそうな額から逆算した借入額が3500万円だとしたら、あなたの家づくりの総予算は「4000万円」ということになりますよね。
(2)資金計画でわかる家づくりにかかる費用
先程の資金計画で出てきた「家づくりの総予算」。
まずはここから、家を建てるにあたり必要になるであろう諸々の経費を差し引いていきます。
銀行に支払う費用、火災保険や地震保険料、土地や建物に必要となる登記代、地盤改良費用、新居に必要となる家電製品や家具代、地鎮祭や引越し、ネット回線工事といった費用ですね。
仮にこれらに合計「350万円」必要だとしたら先程の4000万円から350万円を差し引いた「3650万円」が土地、家、庭にかけられる予算ということですね。
(3)資金計画でわかる土地・家・庭にかけられる費用
先程、家づくりの総予算から経費を引くことで、土地・家・庭にかけられる費用の総額が算出されました。
この3650万円を念頭に置きながら、
・実際に住む地域
・どんな家を建てたいのか
などといったことのご要望をお聞きしながらお打ち合わせは進んでいきます。
その中で土地、家、庭に「それぞれいくらずつ振り分けるべきなのか」を決めていくのが資金計画です。
4 住宅購入時の資金計画の事例
資金計画について大枠を理解していただきました。
では実際の住宅購入時の資金計画の事例を見て、イメージを膨らませられればと思います。
分かりやすく1つ例に出してみると、住む地域の土地の平均価格が坪あたり15万円だとします。
平屋を建てたいとお考えなので、必要な土地が60坪だとしたら土地代に「900万円」くらいの予算を割きます。
また「土地取得のための経費」に土地価格の約10%の90万円を割きます。
その広さで必要な庭の予算が坪2万円だとしたら、庭に必要な予算は120万円ということになります。
ですので、上記の流れのまま見ていきますと以下のようになります。
3650万円から土地代900万円と土地取得経費90万円と、庭の予算120万円を差し引いた「2540万円」が実際の家にかけられる予算ということになる感じでしょうか。
これから住宅購入を検討中、これから家を建てる方は当然家づくりを経験したことがないので、いきなり「資金計画」と言われてもいまいちピンとこないかもしれません。
ですので、今回は少し具体的な数字を出したことでざっくりとイメージしていただければと思いコラムを書いています。
今回の内容こそが資金計画であり、この計画をどのような手順で立てるのかで
住宅を購入した後の暮らしが大きく変わる可能性があるため、資金計画は家づくりの最重要項目だと考えています。
ですのでまずは、しっかりと資金計画の手順を頭に入れておいていただければと思います。
この手順を間違えてしまうと大幅に予算オーバーをする可能性が高まり、住宅購入後に大変なことになってしまいますからね。
5 まとめ
いかがでしたか。
今回は住宅購入時に行う資金計画についてや事例をもとに数字で解説してきました。
住宅購入を検討している状況、これから家を建てる方は、まだまだ資金計画についての理解や興味も薄いと感じることが多いです。
それは資金計画より、「どんな場所」に「どんな家を建てるか」というイメージを考える方が楽しいからだと思います。
家づくりはそのような夢を考えることも当然必要です。
しかし、自分たちの現実とも向き合うことが住宅購入の際には求められます。
そのために行うのが「資金計画」というわけです。
住宅購入後に、その夢のために背伸びをした結果負担を背負いながら生活することを避けるためにも「資金計画」の重要性を知り、前向きに取り組んでもらえればと思います。