平屋住宅は高い?その真相を論理的に考察

こんにちは。

相塲工務店の相塲です。

 

弊社は鹿児島市で、注文住宅、リフォームを展開しております。

自然素材はもちろん、高性能住宅や、設計の工夫で住んだ後を大事にした家づくりを皆様にご提供しています。

今回の記事は以下のような方に向けて書いています。

 

・新築住宅の購入を検討している

・平屋住宅が欲しい

・平屋は高いと考えている

 

これらの方は、是非今回の記事をお読みください。

 

1 平屋住宅は高いというイメージ

昨今住宅市場はハウスメーカーをはじめ「平屋ブーム」が到来しています。

 

しかしそんな平屋ですが「平屋は高い」というイメージがあることから、本当は平屋住宅を購入したいのに最初から諦めている方も決して少なくないと思います。

 

実際、2階建てのお家に比べて価格に割高感があるのは確かですし、原材料費の値上がりによってなおその肌感覚が強くなっているような気もします。

 

しかし、感覚的ではなく論理的に考えてみると、実のところ平屋と2階建てとの間には、そう大きな価格差が生まれるわけではありません。

 

今回その理由をお伝えしていきたいと思います。

 

これをご理解いただき、平屋の建築が可能な土地であれば、平屋を前向きに考えてみてください。

 

 2 平屋住宅は高いのか?

平屋住宅は高いと言われますが、「高くなりすぎ」ではないと言えます。

 

平屋が高くなり過ぎないのは「2階建てに比べて面積を圧縮出来るから」です。

 

ではなぜ平屋は2階建てに比べて面積が圧縮出来るのでしょうか?

 

(1)2階建てにあって平屋にないもの

まず考えていただきたいのが「階段」です。

 

この「階段」ですが、2階建てには100%必要で、平屋には100%不必要なスペースです。

 

実は階段は上下階合わせると2坪(=4帖)必要なので、これがなくなれば、その分家はコンパクトになりますよね。

 

続いてが「トイレ」です。

 

これも2階建ての場合は、上下階ともに必要となりがちですが、平屋になれば基本1つで良いかと思います。(2つ欲しいという方もありますが)

となると、1帖(=0.5坪)分、さらに家をコンパクトにすることが出来ます。

 

まずはこれが、面積が圧縮出来る要素ですね。

 

このほか平屋は2階建てに比べて「廊下」を少なくしやすいので、設計によってはさらに面積を圧縮出来たりします。

 

平屋住宅と2階建て住宅の決定的な違いとは

 

平屋住宅と2階建て住宅には違いがいくつも存在しますが、その中でも私自身が決定的に違うなと感じるところが「家の使いやすさ」です。

 

2階建ては、

 

掃除にせよ、片付けにせよ、洗濯にせよ、

 

上と下とを行ったり来たりしないといけません。

 

一方平屋の場合は、すべて平面移動だけで事が足りるからです。

 

また、当たり前のことですが平屋は子供部屋も1階にあるため、2階建てに比べて圧倒的に子供たちが自分の部屋を使いやすくなります。

 

結果、リビングに散乱しがちな子供たちの勉強道具や遊具などを自分たちの部屋に片付けやすくなります。

 

衣類なども同様ではないでしょうか。

 

そんなわけで何が言いたいのかというと、子供部屋と寝室以外の余分な部屋をつくる必要がないということです。

 

2階建ての場合にかなり高い確率でつくる「客間」的な意味合いが強い部屋のことですね。

 

2階建ての場合は、子供たちが小さいうちの「収納的」な意味合いと、両親が泊まりに来た時の「寝所的」な意味合いと、やがて迎える老後の「寝室的」な意味合いを兼ねてつくらざるを得ませんからね。

 

そんなわけで、平屋にすると決めた時点でこの部屋代は丸々浮くと考えていただいて支障はないと思っている次第であります。

4.5帖〜6帖(2.25坪〜3坪)といったところでしょうか。

 

平屋住宅というのは、非常に合理的で、無駄なコストを省きたいご家庭にぴったりな住宅と言えます。

 

3 まとめ

いかがでしたか?

 

今回のコラムは「高いと言われる平屋住宅を論理的に」高いのか考えてみました。

 

今回の内容のように冷静に考えてみると実は、平屋は2階建てに比べてずいぶんと面積を圧縮することが出来るため、2階建てとそう変わらないか、あるいは安く家を建てることが出来たりするわけです。

 

また、住んだ後も住いやすいのが平屋の特徴です。

 

今のことだけを考えると2階建ての階段の上り下りは苦痛に感じないかも知れませんが、20年・30年後も同じだと言えますでしょうか。

 

少しでも階段の上り下りが億劫に感じそうだと思われた皆様は、平屋という選択肢を持つべきだと考えます。

 

ただ、平屋の場合は間取りのつくり方が2階建て以上に難しいのも事実なので、次回は「平屋の懸念点」についてお伝えしていきたいと思います。

 

それでは。