住宅ローンは変動金利で大丈夫?金利上昇リスクと後悔しない選び方を解説|鹿児島で家づくりを考える方へ
長期金利の上昇が住宅ローンに与える影響とは?
日本銀行の方針変更と金利市場の動き
日本銀行が長期金利の変動幅を拡大したことで、住宅ローン市場にも影響が出ています。
特に全期間固定型や10年固定型の住宅ローン金利は、長期金利の上昇に伴って上昇傾向にあります。
長期金利が上がると短期金利も上がる理由
長期金利の上昇は、短期金利にも波及する可能性があります。
市場の金利差を調整する動きにより、短期金利が上昇し、変動金利型の住宅ローンにも影響を及ぼすことが考えられます。
これから家を建てる人は「金利の先」を見ておくべき理由
物価高(インフレ)と金利上昇の連動性
現在の物価上昇(インフレ)により、金利の引き上げが現実味を帯びています。
物価上昇が続く中、金利も上昇する可能性が高まっており、住宅ローンの返済計画に影響を与える可能性があります。
短期金利の引き上げが現実になる可能性
短期金利の引き上げは、変動金利型の住宅ローンに直接影響します。
金利の上昇により、返済額が増加するリスクがあるため、将来の金利動向を見据えた住宅ローン選びが重要です。
変動金利を選んだ場合に起こる3つのリスク
金利上昇時でもすぐに返済額は変わらない
変動金利型の住宅ローンでは、金利が上昇しても返済額がすぐに増加するわけではありません。
しかし、金利の上昇により、返済額に占める利息の割合が増え、元本の返済が進まなくなる可能性があります。
見かけ上の返済額は一定でも、実質負担が増える
返済額が一定であっても、金利の上昇により利息の支払いが増え、元本の減少が遅れることで、総返済額が増加する可能性があります。
金利上昇が続くと「元本がなかなか減らない」状態に
金利の上昇が続くと、返済額の多くが利息の支払いに充てられ、元本の減少がさらに遅れる可能性があります。
これにより、返済期間が延び、総返済額が増加するリスクがあります。
1.25倍ルールとその裏にある落とし穴
返済額の増加には上限がある
変動金利型の住宅ローンには、返済額の増加に上限を設ける「1.25倍ルール」があります。
これは、返済額の急激な増加を防ぐための措置ですが、金利の上昇による利息の増加を完全に抑えるものではありません。
利息が増える分、元本がさらに減らなくなる
「1.25倍ルール」により返済額の増加が制限される一方で、金利の上昇により利息の支払いが増えると、元本の減少がさらに遅れる可能性があります。
これにより、返済期間が延び、総返済額が増加するリスクがあります。
住宅ローンの返済が終わらない?将来起こる可能性とは
返済期間が伸びると完済年齢も後ろ倒しになる
金利の上昇により返済期間が延びると、完済年齢が後ろ倒しになり、老後の生活資金に影響を与える可能性があります。
将来のライフプランを考慮した住宅ローン選びが重要です。
「完済できないリスク」を回避するために必要な視点
金利の上昇による返済期間の延長や総返済額の増加を避けるためには、将来の金利動向を見据えた住宅ローン選びが必要です。
固定金利型や金利ミックス型の住宅ローンを検討することで、金利上昇リスクを軽減することができます。
変動金利を選ぶ前に知っておきたい「銀行の意図」
なぜ今、銀行は変動金利をすすめてくるのか
銀行が変動金利型の住宅ローンをすすめる背景には、低金利の魅力をアピールすることで顧客を獲得しやすくする意図があります。
しかし、将来の金利上昇リスクを考慮すると、変動金利型の住宅ローンには注意が必要です。
低金利の“甘いワナ”に要注意
変動金利は一見すると非常に魅力的に映ります。
たとえば、2025年現在、変動金利型の住宅ローンの多くは0.3〜0.5%と非常に低く、固定金利型よりも月々の支払いが抑えられる傾向にあります。
しかし、その「安さ」はあくまで短期的なものである可能性が高く、将来的な金利上昇時に支払い額が膨らむリスクを孕んでいます。
銀行がこのタイミングで変動金利商品を積極的に売り出している背景には、「金利が今後上がることを見越しているから」という側面があるとも言えるでしょう。
短期的な安さだけに飛びつかず、「10年後・20年後も返済できるか?」という長期視点が重要です。
後悔しない住宅ローン選びのために大切なこと
リスクをヘッジした金利タイプの選び方
住宅ローンには、大きく分けて3種類の金利タイプがあります。
固定金利型:契約時の金利が完済まで続く
変動金利型:半年ごとに金利見直しがある
固定期間選択型(ミックス型):一定期間は固定、以降は変動金利へ移行
金利の将来が読めない今だからこそ、「リスクをどこまで許容できるか」を明確にした上で金利タイプを選ぶことが重要です。
たとえば、今後の物価上昇や景気回復により金利上昇が予想されるなら、初めから固定金利型を選ぶか、リスクを抑えるために固定期間を設けたミックス型を検討するのが賢明です。
長期的な返済計画を踏まえた選択を
家づくりは「今の家計」だけでなく、「将来の家計」を見据えて設計すべきです。たとえば、
子どもの教育費がかかる時期
老後資金の準備
万が一の病気や収入減少
こうしたリスクにも対応できるように、月々の返済額は収入の20〜25%以内に抑えるのが理想とされています。変動金利を選ぶと、こうしたバッファ(余裕)が崩れる恐れがあるため、慎重な判断が求められます。
鹿児島で家づくりを検討中の方へ|住宅ローン選びもご相談ください
当社では家づくりから資金計画までトータルでサポート
私たち相塲工務店では、家づくりに関する設計や施工だけでなく、「住宅ローンの相談」「資金計画」「将来設計」までトータルでお手伝いしています。
お客様のライフプランに合わせて、最もリスクの少ない住宅ローンの組み方をご提案しています。銀行選び、金利比較、返済シミュレーションも一緒にサポートしますので、「住宅ローンが不安…」という方も安心してご相談ください。
特に、鹿児島市で家づくりを検討中の子育て世代のお客様には、教育資金・家計の変化・老後資金とのバランスを踏まえて、安心して返済できるローン計画をご提案しています。
金利が低いからといって安易に変動金利を選ぶのではなく、「10年後の安心」まで見据えた家づくりを一緒に考えてみませんか?
まとめ|変動金利のリスクを理解して賢く住宅ローンを選ぼう
変動金利は低金利という魅力がありますが、それに潜む「将来の金利上昇リスク」を正しく理解しておくことが何より重要です。
金利が上がってもすぐに返済額は変わらないが、元本が減らなくなる
見かけの負担は軽くても、返済総額は大きくなる可能性がある
完済時期が後ろ倒しになるリスクがある
銀行がすすめる理由にも「裏」があるかもしれない
鹿児島市での家づくりを検討している子育て世代の皆さまには、ぜひ長期的な視点とリスク管理の考え方を持って住宅ローンを選んでいただきたいと考えています。
将来の安心のために、変動金利のリスクとどう向き合うかをしっかり考えて、後悔のない家づくりを進めましょう。