家の間取りで予算は抑えられる？固定概念を取り除く新しい考え方とは

こんにちは。

相塲工務店の相塲です。

 

弊社は鹿児島市で、注文住宅、リフォームを展開しております。

自然素材はもちろん、高性能住宅や、設計の工夫で住んだ後を大事にした家づくりを皆様にご提供しています。

 

今回の記事は以下のような方に向けて書いています。

 

・家づくりの予算を抑えたい

・南向きの土地の購入を考えている

・要望の詰まった間取りにしたい

 

これらの方は、是非今回の記事をお読みください。

 

１ 家の間取りとは

家の間取りとはどんなイメージですか？

 

一般的に、家の間取りは建てる人の要望によって全てが決まると考えられています。

 

しかし、どれだけ多くの情報をお客様から引き出せたとしても、それだけで住みやすい家をつくることは出来ません。

 

理由は要望を引き出せば引き出すほどその要望を叶えることだけに必死にならざるを得なくなり、その土地に合わせた間取りをつくりづらくなってしまうからです。

 

つまり本当に住みやすい家をつくるためには、本来周辺環境の状況を加味した上で（周りの家との兼ね合いを考えながら）要望をお聞きし、その要望の1つ1つがその土地にマッチしているかを確認しながら間取りをつくるべきなのです。

 

しかし実際に家の間取りを作成する際、要望を聞き過ぎてしまうい要望を実現するだけでいっぱいいっぱいになりそこまで考えられなくなってしまうというわけですね。

 

そんな要望を聞き過ぎると予算が跳ね上がりやすく、予算とのバランスが取りにくくなるという困った悩みも発生しますしね。

 

要望には「プラス」の要素はあれど「マイナス」の要素は基本ありませんからね。

 

ヒアリングでお客様から要望を引き出し過ぎてしまって、図面と予算の収集がつかなくなっているという事態は多く見受けられます。

 

そして家づくりにはなんとなく受け入れてしまっている「固定概念」というものがたくさんあり、それがさらにいい間取りづくりの邪魔をします。

 

その固定概念を打破すべく正しい設計の知識をつけていただければと思います。

 

というわけで今回は住みやすい家を予算を抑えながら建てる方法についてお伝えしていきたいと思います。

 

 

2 家の間取りは土地と合わせて考える

家の間取りを考える上で最も大事な要素であると言っても過言ではないことが「間取りは土地と合わせて考える」ことです。

 

例えば、日当たりが良い南向きの土地に家を建てるとしたら、南向きに部屋をつくり南向きに大きな窓をつくるのが、設計では当たり前とされています。

 

ですが、間取りを見る際に気を付けなければいけないことが「周りから自分の家がどのように見えるのか？」ということです。

 

南向きの土地ということは、南に道路があるということです。

 

それは中から外の様子がよく見えるということであり、道行く人や車からも家の中の様子がよく見えるということでもあります。

 

リビングからの続きでつくったウッドデッキも然りですね。

 

これが想像出来ていないと、間違いなく思っていたものとは違う家が仕上がってしまいます。

 

（１）カーテンという選択肢はどうか？

見られるのであれば、カーテンを取り付ければ良いのではないか？

 

そうおっしゃられる方も多いです。

 

例えば、レースカーテンだけではあまりに丸見えが気になるとしたら、遮光カーテンまで閉めることになります。

 

すると家の中に光が入ってこなくなるし、以降ずっとカーテンが開けられない、外から丸見えなのが恥ずかしくてウッドデッキを全く使わないといった事態にもなりかねません。

 

いかがでしょうか？

 

「言われてみると確かに・・」

 

と思っていただけたかもしれません。

 

しかし実際にそんな家に住んだことがなければ、こんなこと想像もつかなかったのではないでしょうか。

 

みんな大好きな「南向きの土地」にもこんな想定外のデメリットがあるなんて思ってもみなかったのではないでしょうか。

 

 

3　家づくりに邪魔になる固定概念

家づくりに潜む間違った固定概念と呼ばれるものがございます。

 

それは「部屋は南向きでつくるべきだ」という代表的な固定概念は南向きの土地に限らず、その他の土地でも設計士の頭を悩ます困った要望となります。

 

日当たりが悪そうな土地で1階の一番南にリビングを配置すれば、冬場ほとんど光が入ってこないため「暗いわ」「寒いわ」という家になりやすいからです。

 

別の場所で採光を確保しようにも、大きな窓をつくればつくるほど隣との距離が近いとカーテンを開けることが出来なくなりますしね。

 

南にリビングを配置したことによって水回りが北に配置されることになれば、脱衣室が寒くジメジメしやすくなるし、室内干しで洗濯物を干してもなかなか乾かないでしょうしね。

 

いかがですか？

 

もし仮に、自分が住む家がこんな家になってしまうとしたら・・

 

どういう気分になりますか・・

 

そんなわけで家づくりをする時は、なんとなく当たり前だと受け入れてしまっている固定概念というものをあらかじめ打破していただくことが初めの一歩だと考えている次第です。

 

4　まとめ

本日は家の間取りにまつわる固定概念などについて解説しました。

 

「南向きの土地を購入し南向きに部屋を設けるべき」といった固定概念にとらわれ、南向きに土地を購入してしまうと「部屋に光が届かない家」になってしまいます。

 

つまり外は太陽の光で明るいにもかかわらず、カーテンを閉めて部屋の電気をつけることになってしまうわけです。

 

南向きの土地やカーテン代に予算を設ける必要がなくなるのです。

 

実際に土地を購入した後だと取り返しのつかない事態になりますが、今回の記事をお読みの方は問題ないでしょう。

 

固定概念がなくなれば、劇的に色んなことが柔軟に考えられるようになります。

 

後悔しない家づくりにするため、弊社のコラムで「家づくりの考え方」を知ってください。

 

それでは。