あなたは住宅ローンでどちらを選択しますか?返済期間40年への延長やその際の考え方
こんにちは。
相塲工務店の相塲です。
弊社は鹿児島市で、注文住宅、リフォームを展開しております。
自然素材はもちろん、高性能住宅や、設計の工夫で住んだ後を大事にした家づくりを皆様にご提供しています。
本コラムでは、弊社の家づくりについての考え方や、家づくりをお考えの皆様に”失敗しない”ための家づくりの考え方を知ってもらえたらと思います。
今回のコラムは気になる方も非常に多い「住宅ローン」についてですので、是非最後までお読みください。
1 住宅ローンの期間について
注文住宅で家づくりを検討されている方の気になることをお聞きしていると必ず上位にランクインをする「住宅ローン」
その住宅ローンの返済期間が少しずつ伸びてきているのはご存知でしょうか。
巷で人生100年時代に突入したと巷で言われているからなのか?
長生きが当然になり、退職年齢が延びていくからなのか?
はたまた、家の価格が上がっていっているからなのか?
意図するところは分かりませんが、住宅ローン返済の最長年数が35年から40年へと移行しつつあります。
個人的には返済年数が延びたのをいい事に借入金額さえ上げなければ、最長の40年を選択しても良いのではないかと思っています。
2 住宅ローン返済期間を延ばすべき理由2選
新築一戸建てを現金一括で購入する。
このような方はほとんどおられません。
当然、注文住宅のみならず、新築一戸建てを購入する際、ほとんどの方が住宅ローンを組むことになります。
この住宅ローンは借金なので、無闇矢鱈に期間を延ばすよりも、早く返済した方がいいという意見の方が圧倒的に多いです。
ですが、先程の通り借入額を上げないのであれば、住宅ローンの返済期間を伸ばしても良いのではないかと考えています。
では、その住宅ローン返済期間を延ばすべき理由2選について、今回はお伝えしていきたいと思います。
(1) 保険期間が伸びる
住宅ローン金利の中には、団体信用生命保険という掛け捨ての生命保険料が含まれています。
この生命保険があることによって債務者に、もしものことがあった時に残債がゼロになるというメリットがあります。
なので、個人的には住宅ローンを借りた時点で、これまで掛けていた掛け捨ての定期保険があるとしたら、それは解約したらいいと思います。
また住宅ローンにはせっかく死亡保証がついているのだから、焦って繰上げ返済をして無理にその保証をなくす必要もないかと思っています。
というわけで、最長の40年で借りて、繰上げ返済なんて一切せずずっと保証を継続してもらえたらと思っている次第であります。
これが住宅ローンの返済期間を伸ばすべき理由の1つ目です。
(2) 資産運用
住宅ローンの返済期間を伸ばすべき理由の2つ目が「資産運用」です。
返済年数を短くしたり繰上げ返済をすることによって、1%前後の金利を圧縮することが可能となります。
しかしその1%前後の金利を圧縮することよりも、返済期間を延ばすことで浮いたお金をこれから40年間「積立投資」に回す方がはるかに手元にお金が残るからです。
過去のデータを見ても平均で、年率10%の割合でお金が増えています。
保守的に6%で見積もったとしても、金利を圧縮するよりも7倍ぐらいお金が増えますからね。
では、簡単に試算してみましょう。
仮に、
住宅ローンを3000万円、
金利1.4%(全期間固定金利)で借りたご家庭があったとします。
すると返済年数を35年にした場合と40年にした場合とでは
総支払利息が1,231,866円違ってきます。
当然返済期間40年の方が多いです。
しかし返済年数を5年間伸ばしたことによって毎月8,732円お金が浮いてくることになります。
なので、この浮いたお金を今後40年間ずっと毎月積み立てしていくことにします。
そして、このお金が年間で6%ずつ増え続けていくと仮定しましょう。
40年後元本は、
8732円×12ヶ月×40年=4,191,360円
の計算により4,191,360円となっています。
この元本「4,191,360円」が【12,486,355円】にまでなるため、合計で8,294,995円もお金が増えるということになるんですよね。
元本が3倍になっています。
先程お伝えしたように、返済期間を5年延ばすことによって約120万円利息が増えようとも、その浮いたお金で約830万円お金が増やせるとしたら、こっちの方が絶対にいいですよね?
という理由から、個人的には返済期間は長くしてもいいし、繰上げ返済もする必要もないと思っている次第であります。
3 最後に
今回のコラムでは住宅ローンの返済期間の延長や、延長した際の返済金額について触れさせていただきました。
また資産運用についても個人的な見解を元に、繰上げ返済をしなくて良い理由を述べた次第です。
内容的には、注文住宅で新築一戸建てをご検討の方に興味を持っていただけるものではなかったでしょうか。
今回の内容に対して、経済合理性は理解出来ても、どうしても感覚的に投資に抵抗がある方がおられることも理解できます。
ですので、
少しでも返済を短くし、
少しでも借入金を減らし、
繰上げ返済した方がいいという選択も尊重いたしますし、合理的な考え方でもあります。
現在の銀行預金金利は0.001%なので、そこにお金を置いておくよりは、1%の金利を圧縮した方が絶対にいいわけですからね。
というわけで、
これから家づくりを検討されている方や、実際に注文住宅で家づくりを進められている最中の方には、こんな考え方があるということも知っておいていただけたらと思い今回のコラムを書かせていただきました。
一つの選択肢ということで、知っておいていただければと思います。
それでは。