中庭のある家|メリットや費用が高くならない理由などをご紹介
こんにちは。
相塲工務店の相塲です。
弊社は鹿児島市で、注文住宅、リフォームを展開しております。
自然素材はもちろん、高性能住宅や、設計の工夫で住んだ後を大事にした家づくりを皆様にご提供しています。
今回の記事は以下のような方に向けて書いています。
・新築住宅の購入を検討している
・中庭のある家がいい
これらの方は、是非今回の記事をお読みください。
1 中庭のある家
(1)中庭とは
住宅の中にある「庭」のことを「中庭」と呼びます。
中庭は何もガーデニングをするためのものや、芝生があるものである必要はなく、家の中にある「庭」という認識で構わないかと思います。
弊社の施工実例写真やSNSをご覧いただくとお分かりいただけると思いますが、弊社がご提案するお家の多くが「中庭」があるという特徴を持っています。
もちろん、この特徴には「コストが高くなる」という不安点が一般的には存在するのですが、蓋を開けてみると、その不安とは裏腹に中庭は、逆にコストを落としてくれるという嬉しいサプライズをもたらしてくれます。
では、その理由について今回はお伝えしていきたいと思います。
非常に多くの方が見落としてしまっている家づくりの大きな落とし穴について言及していくので、どうぞ最後までお付き合いください。
2 中庭のある家のメリット
(1)土地代を抑えられる
中庭のメリット1つ目は、「土地代を抑えられる」という点です。
中庭には多くのメリットが存在するのですが、そのうちの1つが「土地代を抑えられる」ということです。
中庭をつくらないお家は、南からの光を確保するために
・障害物が存在しない南向きの土地を選ぶ
・隣家から充分な距離を空けることが出来る広めの土地を選ぶ
しか方法がありません。
その分土地代が割高になってしまうわけです。
しかし中庭のあるお家はそのいずれも一切気にすることなく、土地を選ぶことが出来るからです。
つまり、土地の日当たりを気にする必要がなくなるため、
・価格設定が割高な南向きの土地にこだわる必要がない
・余分な広さの土地を買い隣家から充分な距離を開ける必要もない
というわけですね。
なんせ中庭をつくれば自ずと隣家から充分な距離が開いた場所に「窓を」つくることが出来ますからね。
その結果、隣家との距離を気にすることなく家を建てることが出来るようになり、土地に無駄な余白を残すことなく敷地をいっぱいまで有効活用することが出来ることになります。
中庭というプライバシーに優れた庭があることによって、人目が気になる外に庭をつくる必要もなくなりますしね。
(2)外構費用を抑えることができる
中庭のメリット2つ目は、外構費用を抑えることができるという点です。
先程のメリットでお伝えした、
・日当たりを気にしなくてよくなること
・庭を外につくらなくてよくなること
この2つによって敷地に出来る余白を最小限に出来るのが、中庭がもたらす大きなメリットです。
この結果、外構工事の費用が削減出来ます。
なぜなら、単純に施工面積が小さくなるからです。
また「中庭」からの採光を有効活用出来れば、外周部に大きな窓を設置する必要もなくなります。
窓の数を多くする必要もなくなるため、境界に立てるブロック塀やフェンスなども設置する必要もなくなります。
それは、「家の外壁が塀そのものの役割」を兼ねることが出来るからです。
家の中やウッドデッキのプライバシーを担保するためや、防犯性強化のための植栽や目隠しなども一切つくる必要もなくなるので、これらのコストが丸々浮いてきます。
つまり中庭は、予算がはみ出しがちな外構工事のコストをも抑えてくれる役割を果たすというわけですね。
(3)家の中が明るい
中庭のメリット3つ目は、「家の中が明るい」という点です。
中庭のある家では、中庭を通して採光を確保します。そのため、大きな窓を設けており、その窓にはカーテンは設置していません。
そのため、安定的に中庭から光が入ってくることにより、リビングをはじめ家の中を明るくしてくれるというメリットがあります。
(4)子供の遊び場になる
中庭のメリット4つ目は、「子供の遊び場になる」という点です。
お子様をお持ちのご家庭では、子供の予想だにできない行動にヒヤリとする場面も多いかと思います。
そのため、子供を家の前で遊ばせておくのも怖いという方も多くおられます。
しかし中庭があるとどうでしょうか?
自身は家の中で洗い物をしながらでも、中庭で遊ぶ子供の姿を見ることも可能になります。
また、車が入ってくる心配もありませんので、余分な心配をせず、家事を行うこともできます。
このように中庭のある家では、子育て世代の方が意外と喜ぶポイントが潜んでいるわけです。
(5)カーテンのコストを削減できる
中庭のメリット5つ目は「カーテンのコストを削減できる」という点です。
家の外周部に設ける窓には、一般的にカーテンとシャッターがセットで付いてきます。
当然そのカーテンとシャッターにも費用がかかっており、1箇所にかかるシャッターとカーテン費用が合計で15万円ぐらいだと仮定します。
その窓が複数あるので、万十万円という金額をカーテンとシャッター費用として使っているわけです。
しかし中庭をつくることで、外周部のなどをほとんど設けないよう設計するとどうでしょうか?
窓1箇所あたりにかけるカーテンとシャッター費用を支払う必要がなくなります。
中庭をつくることで75〜90万円ほどのオプション費用を追加で払う必要がなくなるという感じでしょうか。
この費用が安くなるというのは、大きなメリットと言えるかと思います。
(6)開放的に外の景色が見れる
中庭のメリット6つ目は、「開放的に外の景色が見れる」という点です。
中庭にある窓は、外周部につける窓とは違い、カーテンを閉めることはありません。
そのため、常に外を感じることが出来ます。
中庭に射し込んでくる光の動き。
時間の移ろいや四季の移ろい。
雨がデッキを叩く姿や窓を伝う雫。
しんしんとデッキに積もっていく雪。
これらを家の中に居ながら、見たり感じることが出来るだけでとても豊かな気持ちになれるのではないでしょうか。
中庭のデッキからはもちろん、リビングやダイニング、そしてキッチンからも空にプカプカと浮かぶ雲や月の姿も常に見ることが出来るというのは、最高の贅沢と呼べるかもしれませんね。
3 中庭のある家は高くなるという勘違い
中庭のある家は、住宅費用が高くなるということをよく耳にします。
その理由は、中庭を取り囲む壁や窓の面積が増えることで、建築材料の価格も上昇するし、施工費用もかかるからです。
しかし本当に中庭をつくると、住宅コストが高くなるのでしょうか?
次の項で見ていきましょう。
4 中庭のある家はトータルコストで考える
中庭をつくると高くなるのかという点に関してですが、ポイントは「トータルコストで考える」に尽きるかと思います。
ここまでの内容で中庭についてお伝えしてきたように、
・土地代を抑えることが出来る
・外構工事代を抑えることが出来る
土地、家、外構のトータルコストで考えると家の予算を落とすことが出来ると考えています。
イメージとしては、下記です。
家のコストは100万円上がることになるけど、土地のコストを100万円・外構のコストを100万円落とすことが出来るという感じのイメージです。
もちろん、家も設計によっては贅肉的な箇所を削ぎ落とすことが出来れば、住宅コストを上げることなく「中庭」がある家をつくることが出来るので、それが実現出来ればさらにトータルコストを抑えることが出来るようになるんですけどね。
というわけなので、「中庭=高くなる」という、なんとなくのイメージだけに引っ張られて、住みやすい家をつくるための手段を安易に縮めないように気を付けていただければと思います。
5 シンプルノートの中庭のある家をご紹介
6 まとめ
いかがでしょうか。
本日は中庭について解説してきました。中庭は現在多くの子育て世代の方から人気の家となっています。
しかし、中庭=高いという「勘違い」から、購入されないという声も多く耳にします。
そこで中庭の家に住むメリットや、勘違いの解消、中庭のある家が「安くなる理由」を解説してきました。
中庭のある家は、確かに高くはなるけど、それ以外の土地代金や外構工事コストを削減できるので、トータルで見ると安くなるわけです。
この内容を知らずに、家づくりをしてしまうと、「中庭が欲しかったのに諦めた」という後悔が生まれてしまいますので、一度ご参考にしてくだされば幸いです。
それでは。