【家づくりに進む前に考える】住宅ローン金利の仕組みと今後の動向について
こんにちは。
相塲工務店の相塲です。
弊社は鹿児島市で、注文住宅、リフォームを展開しております。
自然素材はもちろん、高性能住宅や、設計の工夫で住んだ後を大事にした家づくりを皆様にご提供しています。
今回の記事は以下のような方に向けて書いています。
・家づくりを検討している
・住宅ローン金利が上がるのか心配
・住宅ローンの動向が気になる
これらの方は、是非今回の記事をお読みください。
1 はじめに
今年の春闘で順調に賃金が上昇したこともありついに日銀が17年ぶりにマイナス金利を解除する運びとなりました。
これを受けて、住宅ローン金利が上がることになるため返済に苦しむ人が増えるだろうというニュースをチラホラ目にします。
果たして住宅ローン金利は今後どのようになっていくのでしょうか。
というわけで今回は、これから家を建てたいなとお考えの方が、もっとも気になっていることであろう「住宅ローン金利」についてお伝えしていきたいと思います。
2 住宅ローン金利は上がるのか?
住宅ローンには「変動金利」と「固定金利」があるのですが、今回の日銀のマイナス金利解除によって全ての住宅ローン商品の金利が上がるのか?というと
決してそんなことはありません。
というのも、変動金利と固定金利では基準となる金利が違っていて、今回のマイナス金利解除の影響を受けるのは「固定金利」だけだからです。
具体的な商品としては、「フラット35」をはじめとして各銀行が取り扱っている「全期間固定型の住宅ローン」が1つ。
そしてもう1つが当初10年間だけ金利が固定されるいわゆる「10年固定」と呼ばれている住宅ローンです。
もちろん固定金利が上がれば、少なからず変動金利も影響を受けて上がりやすくなるのも一つの事実ではあります。
しかし今後、変動金利が上がるとしてもまだまだ時間がかかることが予想されるので(本当に景気が良くなるまで変動金利は上がらないと思われます)
すでに住宅ローンを変動金利で組んでいる人が返済が苦しくなるという報道はまずあり得ないと思っている次第です。
3 これから家づくりをする人の住宅ローンを考える
今回のマイナス金利解除を受けて、全期間固定の住宅ローン金利は上がり変動金利との差が1〜1.5%ほど生じるため、全期間固定の住宅ローンは選択しにくくなります。
全期間固定の商品は、返済負担が上がるだけでなく余分に初期費用としてお支払いする手数料が必要になるためその分家にかけられる費用も減ってしまいますしね。
とはいえ、じゃあ変動金利がいいのかというと、それはそれで「そうですね」とも言いにくいのが正直なところです。
これから先の金利動向がどうなるかは誰にも分からないからです。
仮に変動金利の金利が上がるような状況になった場合、それから固定金利に借り換えしようとしても商品の性質上、変動金利が上がる頃には固定金利はずいぶん上がっているからです。
住宅ローンの借り換えは、たとえ金利が下がり返済負担が下がるとしても都度、手数料や登記代といった余分な手数料がかかることになります。
また団体信用生命保険への加入が必須となるので、健康状態にも左右されますしね。
そんなわけで個人的には、どちらかというと全期間固定をオススメさせていただいている次第です。
4 まとめ
いかがでしたか。
本日はみなさまが気になるであろう、住宅ローン金利の動向についての考察をしてみました。
正直先のことなどわからない中、住宅ローンを組むわけですので、色々な選択肢や意見をお聞きになられる方がいいですよね。
今後もちろん、金利が高くなれば返済負担は上がるため、それに合わせた予算設定も必要になってきます。
これから家を建てようとお考えの方はそれも考慮した上で資金計画を立てるようにしていただければと思います。
それでは。