【住宅コストを下げる】部屋の適正な広さを知ることが大切
こんにちは。
相塲工務店の相塲です。
弊社は鹿児島市で、注文住宅、リフォームを展開しております。
自然素材はもちろん、高性能住宅や、設計の工夫で住んだ後を大事にした家づくりを皆様にご提供しています。
今回の記事は以下のような方に向けて書いています。
・新築住宅が欲しい
・平屋か2階建てで迷っている
・平屋について知りたい
これらの方は、是非今回の記事をお読みください。
1 住宅の部屋の適正な広さ
コロナ前と比べると建築費が約25%上がってしまいました。
その負担を少しでも軽減するためには、家の面積を圧縮する他ありません。
そして、そのためには前回お伝えしたように「なくてもいい場所」を削ることが必要です。
その前回のコラム記事は、こちらでお読みいただけます。
前回の記事:
同時に、部屋の広さはもちろん、収納の広さまでも「一体どれくらいが適切なのか」を知らなければいけません。
というわけで今回は、「適切な広さ」についてお伝えしていきたいと思います。
寝室や子供部屋はもちろん、皆様が広くつくりたいと思っているLDK(リビングダイニングキッチン)に関しても、必要以上に広くつくればその分コストに直結してしまうので、LDKに関しても言及していきますね。
2 寝室の適正な広さ
寝室は、文字通り「寝るだけの部屋」です。
実際、皆様も住宅を建てた後に家で過ごす時間の大部分をリビングで費やしていくと思います。
また、現在の住宅は昔の家住宅に比べて収納も充実しており、実家にあるようなタンスやドレッサーを寝室に置く必要もないし、テレビも薄型&壁掛けになっていることでテレビを置く場所も必要ありません。
それどころか、そもそもテレビ自体が必要なくなってきているぐらいですしね。
ゆえに、基本寝室にはベッドだけしか置かないという前提で広さを算出するので十分ではないでしょうか。
そして、そう考えると置くベッドの数とサイズによるものの、セミダブルを2台並べて置いたりシングルとダブルを並べて置くのであれば、実は「6帖」もあれば十分だったりします。
3 子供部屋の適正な広さ
子供部屋に関しても、全くもって広くつくる必要はないのではないでしょうか。
その最大の理由は、子供たちはやがて家を出ていき、その部屋は基本「空き部屋」となるからです。
ゆえに、そのうち訪れる思春期に備えて部屋はつくってあげた方がいいものの、そこに多大なコストを割く必要は全くないのではないでしょうか。
個人的には、最大で「4.5帖」と考えています。
さらに住宅コスト削減のためであれば3.75帖でも良いのではないかと考えます。
また、お子さんが3人以上居て、それぞれに部屋をつくってあげたいとお考えであるのなら、一人当たり3帖で良いぐらいの腹を持っておいていただくことをオススメしています。
4 LDKの適正な広さ
最後にLDKについてです。
今や絶対的主役であるこのLDKでさえも、闇雲に広くつくれば不用意にコストを上げてしまいます。
また別の問題の引き金になりかねないので、適切な広さにすることをオススメしています。
では、その別の問題とは?
LDKは広くすればするほど圧倒的な開放感を感じることが出来ます。
ですがその反面、広くなればなるほど空間に余白が生まれることになります。
その余白の大部分は、ダイニングスペースとリビングスペースの間に生じます。
そして、その生まれた余白スペースには必ずと言っていいほど「何か物を置きたく」なります。
その代表的なものが「毎日使う物」です。
おもちゃ、絵本、ランドセル、教科書、習い事道具、なんなら制服やパジャマ。
これと同じ現象が起こりやすいのがLDKに隣接してつくられる「和室」と「キッチン前カウンター」です。
和室に関しては、客間としての機能を果たすことが年に1回あるかないかであることが多いため、いつの間にか物置部屋になりやすいです。
またキッチン前カウンターに関しては、料理の受け渡しなんて一日わずか数分だけである上、丁度いい高さの物置スペースとなるため、いつの間にか所狭しと生活雑貨が並べられているでしょうからね。
というわけで個人的には、無駄な余白はただただモノが増える原因となるため、たとえ絶対的主役であるLDKでさえも無駄に広くつくらない方がいいと思っている次第であります。
もちろん、この考え方には反対の方もいらっしゃるでしょうし、予算的に問題がないのであれば、わざわざ小さくする必要もないんですけどね。
5 まとめ
いかがでしょうか。
住宅における「適正な広さ」について、寝室、子供部屋、LDKについて解説をしてきました。
どの部屋も、住宅であれば必要不可欠ですが「その部屋に、その広さが本当に必要か?」という疑問を持つことが重要です。
鹿児島で家づくりをご検討されているご家族とお話をしていても、親世代やその上の世代の住宅の間取りや部屋の広さを、頭の中で思い描かれている方が多いです。
しかし現代での家づくりが、一昔前の家づくりと全然違うというのは、皆様ご承知の通りです。
部屋の広さにも疑問を持ち、適正は広さにすることで住宅コストの削減に繋げましょう。
これから家づくりを始める方は、予算面も踏まえた上で自分達にとっての適切な部屋の広さについて今一度ご家族で話し合っていただけたらと思います。
それでは。