住宅ローンの返済期間問題|長くしても問題がない2つの理由を解説
こんにちは。
相塲工務店の相塲です。
弊社は鹿児島市で、注文住宅、リフォームを展開しております。
自然素材はもちろん、高性能住宅や、設計の工夫で住んだ後を大事にした家づくりを皆様にご提供しています。
今回の記事は以下のような方に向けて書いています。
・住宅ローンの毎月の負担額が大きそう
・住宅ローンは繰上げ返済する方がいいと考えている
・住宅ローンの負担を減らした家づくりを進めたい
これらの方は、是非今回の記事をお読みください。
1 住宅ローンの返済負担を軽減する
子育て世代の皆様が住宅を購入される際、ほとんどの方が住宅ローンを組んで月々返済をしていかれるかと思います。
そんな中昨今の新築住宅の建築費用は、ウッドショックを皮切りに5〜600万円上がってしまい、その値上がり分をそのまま住宅ローンに組み込まざるを得ないという方がほとんどだと思います。
とはいえ、そうなれば毎月15,000円〜20,000円も毎月の返済負担が上がってしまいます。(変動金利と固定金利による差)
もちろん、インフレによって企業の業績が上がり続け、給料が上がっていく見込みがあるとしたらこれもまた「仕方無い」と思えるのかもしれませんが、大多数派の意見としてはとてもじゃないけどそうは思えないのではないでしょうか?
このままいい感じでインフレが続き、それが賃金上昇に反映されるとしてもそれはすぐではなく、団塊の世代が一斉に退職を迎える2030年ぐらいじゃないかとも言われていますしね。
それに、普段の生活に密接している食料品や日用品も軒並み高くなっているし、今後は、所得税はもちろん消費税に至っても増税される可能性が高まってきています。
そこで今回は、住宅ローンの返済負担を上げないようにするための方法についてお伝えしていきたいと思います。
2 住宅ローンの返済負担は返済期間を長くすることで解決する
住宅ローンの返済負担は、住宅ローンの返済期間を長くすることで解決できます。
つまり住宅ローン返済期間を35年ではなく40年で設定するというわけですね。
そうすれば、毎月の返済負担が10,000円ほど抑えられるからです。
とはいえ、返済期間を長くすると住宅ローンに縛られる期間がよりいっそう長くなるため、その期間ずっと働き続けられるのか?と不安に思われるかもしれません。
また、期間が長くなればなるほど利息を余分に払うことにもなるため、繰上げ返済をすることで返済期間を短くしていくべきじゃないか?と思われるかもしれません。
果たしてどうなのか?については次で解説いたします。
3 住宅ローンの返済期間を長くしても問題がない2つの理由
ここでは 住宅ローンの返済期間を長くしても問題がない理由について解説いたします。
(1)長期積立投資
「積立投資」を住宅ローン期間と同じ40年ずっとやり続けるとしたら、住宅ローン利息の数倍お金が増えている可能性があります。
この確率がとても高い確率であるのは、過去のデータを見ても火を見るより明らかです。
「投資をする」ということは「世界経済の成長に投資をする」ということです。
世界の人口はこれまでずっと増え続けてきて、それに連動して経済は右肩上がりに成長してきたし、今後も世界の人口は増え続けていくと言われており、そうなれば経済はきっと右肩上がりに成長するからです。
ですので、子育て世代の皆様には返済期間を長くすることで返済負担を少しでも軽減し、「長期積立投資」がしやすい状況を作っていただきたいと考えている次第です。
一方で積立投資の複利効果を最大に活かした「長期積立投資」をするつもりがない方は、先程申し上げた不安を払拭するために少々負担が増えるとしても返済期間を少しでも短くした方がいいかと思います。
住宅ローンを繰上げ返済をすることによって利息の負担を軽減した方がいいです。
なぜなら銀行への預金や貯蓄性の生命保険によって増えるお金より住宅ローンの利息の方が圧倒的に多いからです。
(2)団体信用生命保険
住宅ローンの返済期間を長くしても問題ないと言える理由の2つ目は「団体信用生命保険」です。
住宅ローンを借りている期間中ずっと「団体信用生命保険」という保険が掛かっています。
つまり返済期間を短くするということは、それだけ保証期間が短くなるということですし、繰上げ返済によって返済期間を短くしていくということは、保険を早々に解約しようとしているということでもあります。
わざわざそんなことをする必要はない(=保証を放棄する必要がない)というわけですね。
4 まとめ
本日は住宅ローンの返済期間を長くしても問題ない理由について解説してきました。
日々鹿児島市の子育て世代のご家族様とお話をしておりますが、「住宅ローンはできるだけ早く返済したい」とお考えになられていることが多いと感じます。
しかし考え方次第ですが、本日の内容のように、
・住宅ローンの支払い利息より、長期積立投資の複利効果により支払利息より多くのリターンを得る
・団体信用生命保険により、長期間に渡り保証される
という考え方もございます。
弊社からのご提案とすると、これから家を建てる方は住宅ローンの返済期間を長くすることで返済負担を少しでも抑えていただき、生まれた余剰資金を全て「長期積立投資」に回していただければと思います。
先が読めない中で家づくりを進めていくからこそ、過去のデータや別の考え方を得ることが大切です。
今回の記事が、新築住宅での家づくりを検討中の方のお役に立てれば大変嬉しく思います。