平屋の建築コストをどうやって下げる?生活をイメージしながら考える

こんにちは。

相塲工務店の相塲です。

 

弊社は鹿児島市で、注文住宅、リフォームを展開しております。

自然素材はもちろん、高性能住宅や、設計の工夫で住んだ後を大事にした家づくりを皆様にご提供しています。

 

今回の記事は以下のような方に向けて書いています。

 

・新築住宅の購入を検討している

 

 

これらの方は、是非今回の記事をお読みください。

 

目次

1 平屋の建築コスト

2 平屋にすると1部屋分のコストダウンができる

3 平屋のランドリールームもコストダウンが可能

4 広い部屋は本当に必要なのか?

(1)寝室に必要な広さ

5 まとめ

 

1 平屋の建築コスト

鹿児島でも新築住宅の購入を平屋で考えている方が増えてきていますが、皆様「建築コスト」のことが気になっているように感じます。

 

「平屋は高い」

 

昔から言われるこの言葉は、本当なのでしょうか?

 

逆に「2階建ては安い」のでしょうか?

 

今回はそんな平屋の建築コストを下げられる仕組みや、具体的なコストダウンの費用を考えていきます。

 

2 平屋にすると1部屋分のコストダウンができる

2階建ての住宅で、かつそれぞれの部屋を全て2階につくるとなると、1階にはリビングダイニングキッチン以外にもう1つ部屋が必要となります。

 

子供たちが小さいうちは、子供たちの荷物置場として機能するし、親御さんが泊まりにきた時には寝所として機能すると考えられるからです。

 

また、やがて老後を迎え階段を上がるのが億劫になった時にはそこを寝室として使えるからです。

 

他方、平屋を建てるとしたら、この多目的ルームをつくらなくても別段問題ないのではないでしょうか。

 

なぜなら平屋は、子供部屋も寝室も収納も全て、リビングダイニングキッチンと同じフロアに存在するからです。

 

つまり子供たちの荷物置き場は自分の部屋でいいし、親御さんが泊まることがあったとしても子供部屋を使ってもらえばいいわけです。(広々つくるリビングに布団を敷いて寝てもらってもいいですしね)

 

また、階段が億劫になることもないからです。

 

収納も2階建てに比べると必要な場所に充分あるでしょうしね。

 

そんなわけで、平屋にすればこの「客間」的存在の多目的ルームをカットすることが出来、その分コストがカット出来ます。

 

この部屋の広さを6帖だと仮定したら価格に換算するとざっと200万円ぐらいですかね。

 

 

3 平屋のランドリールームもコストダウンが可能

また、近年はInstagramの影響を受けてか、ここ数年「ランドリールーム」と言われるいわゆる洗濯物のためだけの部屋をつくっている方もおられます。

 

これも建築コストに直結するため本当に必要なのかどうかを冷静に考えた方がいいと考えています。

 

というのも、今やリビングダイニングキッチンは昔の家のように仕切りをつくらず一体となっていて、かつキッチンが対面式になっていることが多いです。

 

これは対面になっている方が「ながら作業」がしやすいからです。

 

・キッチンで料理や洗い物をし”ながら”ダイニングで勉強する子供を見る。

・リビングで遊ぶ子供を見”ながら”リビングで洗濯物をたたむ。

・リビングで遊ぶ子供を見”ながら”中庭で洗濯物を干す。

 

共働きが当たり前となっている今は、この「ながら作業」がどの家庭でも当たり前ではないでしょうか。

 

忙しく時間が足りない日々の中で、少しでも家族団欒の時間を増やしてくれる役割を果たしてくれるのがこの広々としたリビングダイニングキッチンですからね。

 

ゆえ、そんなに使用時間が長くない「ランドリールーム」をつくるために100万円以上のコストをかけるのは勿体無いと考えている次第です。

 

4 広い部屋は本当に必要なのか?

ハウスメーカーの展示場や、住宅会社のモデルハウスなどを見学すると、見栄えを考えてか寝室が無闇矢鱈に広くつくられています。

 

それどころか、寝室に書斎のようなコーナーすら設けられています。

 

ですが実際、寝室に広さは必要ないのではないでしょうか。

 

寝る寸前までリビングで過ごすでしょうし、起きたらすぐにリビングに行くからです。

 

要するに、寝室は実質「寝る時」だけしか使わないからです。

 

また、寝室の近くには必ずといっていいほど大型収納をつくると思いますが、

こうする理由は寝室に荷物を起きたくないからではないででしょうか。

 

今は昔のように寝室に物を置きません。

 

昔であれば、

 

・タンス

・お母さん専用の化粧ドレッサー

・ブラウン管のテレビ

 

など、持ち込む人も皆無でしょう。

 

かつ、テレビも薄型になったため場所を取らなくなったし、スマホやタブレットがあればそもそも寝室にテレビをつける必要すらありませんしね。

 

そんなわけで、寝室は必要最低限の広さでつくるのがベターじゃないかと考えている次第です。

 

(1)寝室に必要な広さ

寝室には実際どれくらいの広さがあれば良いのでしょうか。

具体的には、置くベッドのサイズと個数が分かれば、それに見合う広さにするという感じです。

 

仮にセミダブルベッドを2台並べて置くとしましょう。

 

1.2m×2.0mが2台並ぶので、ベッドに必要な寸法が2.4m×2.0m、

 

これを置くのにちょうどいい広さは3.51m×2.6mの内寸がある「6帖」という感じです。

 

もちろん、これでは狭いなーと感じられた方は広げていただくしかないのですが、広げれば当然コストも上がることになるので、それも考慮した上でご判断いただければと思います。

 

もし仮に8帖や10帖の寝室が欲しいと考えられていた場合は、6帖の寝室にすることで2〜4帖分のコストを下げることができます。

 

仮に1坪の単価が80万円とした場合80〜160万円もコストを下げることができます。

 

5 まとめ

いかがですか。

 

本日は平屋にすることで2階建てでは必要であった1階の1部屋部分と、ランドリールームが不要になります。

 

また、考え方次第で寝室の広さも2〜4帖もコンパクトにすることができます。

 

つまりこれらを踏襲した平屋住宅にすることで、400万円ほどのコストを下げることが可能となります。

 

ここまでコストを下げることができれば、平屋が高いとはならないのではないでしょうか?

 

おそらく2階建てと同じくらいの建築コストとなるはずでしょう。

 

平屋が高いという考えから選択肢に入れないのは、「もったいない」と感じます。

 

無駄を省き、コストも下げながら注文住宅での家づくりを進めたい方は「平屋」をオススメいたします。

 

それでは。