外構で家づくりのコスト削減！失敗しない予算配分と間取りの工夫とは
鹿児島市で新築住宅を検討中の子育て世代の皆さまへ。
家づくりにおいて、「建物本体の価格」や「土地代」ばかりに目が行きがちですが、外構工事の費用を見落としてしまうと、思わぬ予算オーバーにつながってしまいます。
特に最近では、物価や人件費の上昇により、外構にかかるコストも決して軽視できない状況です。
そこで今回は、「外構から考える家づくりのコスト削減術」として、無理のない予算計画や外構を最小限に抑える設計の工夫をご紹介します。
単に安くするのではなく、「満足感はそのままに、余計な出費を抑える」賢い選択をしたい方は、ぜひ最後までお読みください。
なぜ外構費用が予算オーバーしやすいのか
家づくりの見積もりで見落とされがちな外構費用
家づくりの相談に訪れるお客さまの中には、「建物と土地の価格には目を光らせていたのに、外構工事で予算が大きく膨らんだ」という声が少なくありません。
実際、初回の資金計画では外構費が100万円程度と見積もられていたにもかかわらず、
いざ詳細設計に入ると、目隠しフェンス、植栽、門柱、アプローチ、ウッドデッキなどでプラス100万円以上の追加費用が発生するケースも。
このように外構費用が予算オーバーする背景には、「最初の見積もり段階での過小評価」があります。建築会社によっては、契約を優先させるために外構予算を最低限に設定してしまうこともあり、後で本来必要だった工事が追加になってしまうのです。
建築費優先の思考が外構費にしわ寄せを生む
「どうせ建物にお金がかかるから、外構は後回しでいい」
そんな思考で家づくりを進めてしまうと、後で思わぬ出費が重なり、せっかくの新築計画が台無しになってしまうかもしれません。
特に鹿児島市のように、敷地と道路の高低差があるエリアや、隣家との距離が近い住宅地では、外構工事に求められる役割が大きくなりやすいです。
たとえば…
- 道路からの視線を遮る目隠しフェンス
- プライバシーを守るための植栽
- 雨水の流れを調整する排水計画
- 小さなお子さまの安全を守る柵や門扉
など、暮らしの安心・安全に直結する要素が外構には多く含まれています。
だからこそ、外構を甘く見ず、家づくりの初期段階からしっかり予算とプランを立てることが大切なのです。
外構費用を抑えるための2つのコスト削減法
① 外構予算をあらかじめ多めに確保する
外構で予算オーバーを防ぐ最もシンプルな方法は、最初からしっかりと外構予算を確保しておくことです。
たとえば、家づくり全体の予算が2,800万円だとしましょう。
この場合、建物に2,700万円、外構に100万円という配分では、明らかに外構にかけられる費用が足りません。
ウッドデッキやアプローチ、塀、目隠しフェンス、駐車スペースなど、生活に必要な外構を整えるには、最低でも200〜300万円程度を見込んでおくべきです。
仮に「建物2,500万円：外構300万円」という配分にすれば、暮らしやすさを損なうことなく、費用のバランスが整います。
これは一見、建物にかけるお金を減らすように思えるかもしれませんが、実際には「トータルで満足度の高い家づくり」に近づく選択肢なのです。
② 外構工事が不要な家の設計にする
もう一つの方法は、そもそも外構にお金がかからないような家を設計することです。
たとえば、周囲の視線を遮るための塀や目隠しを設ける代わりに、中庭を取り入れた間取りを採用することで、プライバシー性の高い空間を内側に確保できます。
中庭のある家では以下のような効果が得られます。
- 外部からの視線を気にせず暮らせるため、目隠しフェンスや植栽が不要
- 採光を中庭から取り入れることで、外壁面の開口部（窓）を減らせる
- 外壁が塀の役割を果たすため、外構の境界工事が簡素化できる
- 外観デザインを外構で飾り立てなくても、シンプルで美しく整う
このように、「家の設計段階から外構費を抑える工夫」をすることで、結果として建築費と外構費のトータルコスト削減が可能になるのです。
中庭のある家がコスト削減につながる理由
鹿児島市のように、土地の形状や隣家との距離が近い都市部では、「外に開いた家」よりも、「内に開いた家＝中庭のある家」の方が、プライバシー性も高く、コストパフォーマンスにも優れる場合があります。
目隠し・フェンスが不要に
中庭を中心とした間取りにすることで、外からの視線をカットできます。そのため、外構に高額な目隠しや植栽を設ける必要がなくなり、外構工事全体の費用が削減されます。
採光の工夫で窓を減らし、外観もスッキリ
採光を中庭から確保できるため、外部に大きな窓を設ける必要がなくなります。外観がシンプルになり、美しいデザインを維持しながら、カーテンなどの内装費も削減できるメリットもあります。
敷地の有効活用で土地代も圧縮できる
採光を南側に求めなくても良くなることで、必ずしも南向きの土地を選ぶ必要がなくなります。土地価格が安めの北向きや旗竿地でも快適な住まいが実現できるため、土地代そのものの削減にもつながります。
実際の予算配分シミュレーション
では、実際に予算をどう配分すれば「外構も含めた無理のない家づくり」が実現できるのでしょうか。ここでは代表的な2つのパターンをご紹介します。
【パターンA】オーソドックスな家＋しっかりした外構
- 総予算：2,800万円
- 建築費：2,500万円
- 外構費：300万円
この配分では、目隠しフェンス・植栽・ウッドデッキ・カーポートなど、必要な外構工事を網羅した計画が立てやすくなります。結果、後からの追加費用も最小限に抑えられ、予算超過のリスクが低くなります。
【パターンB】中庭のある設計で外構最小限
- 総予算：2,800万円
- 建築費：2,700万円
- 外構費：100万円
中庭を中心に設計することで、フェンスや塀、植栽などを減らすことができ、100万円程度でも十分な外構工事が可能になります。設計の工夫次第では、建築費も2,500万円前後に抑えられることもあり、最大で300万円以上のコストダウンが可能です。
まとめ｜外構も含めた家づくりの最適な進め方とは？
「家づくり コスト削減 外構」の観点で見ると、最も重要なのは“外構も含めた全体最適の視点”を持つことです。
多くの方が、建物の広さやグレードばかりに目が行き、外構は後回しになってしまいます。ですが、実際の生活では、外構は家の使いやすさや快適性、プライバシーに大きく関わる非常に大切な要素です。
鹿児島市のように住宅密集地や変形地が多いエリアでは、なおさら外構計画の重要性は増します。
そのために取るべき2つの戦略は：
- 外構予算をあらかじめ十分に確保する
- 外構が不要になるような設計（中庭のある家など）を選ぶ
これらの考え方を取り入れるだけで、予算オーバーを防ぎ、安心して家づくりを進めることができるでしょう。
当社では、こうしたトータル視点の家づくりを得意としています。建物のことだけでなく、土地選びや外構設計まで一貫してサポートし、ムダな出費を抑えつつ理想の住まいをカタチにします。
「家づくりにかかるトータルコストを最適化したい」
「中庭や外構も含めて、後悔のない家を建てたい」
そんな方は、ぜひお気軽にご相談ください。
