注文住宅におけるプラン作成で最も大切な要素とは？ 【続編】
こんにちは。
相塲工務店の相塲です。
弊社は鹿児島市で、注文住宅、リフォームを展開しております。
自然素材はもちろん、高性能住宅や、設計の工夫で住んだ後を大事にした家づくりを皆様にご提供しています。
今回の記事は以下のような方に向けて書いています。
・新築住宅が欲しい
・プランを見てみたい
・注意すべき点をあらかじめ知っておきたい
これらの方は、是非今回の記事をお読みください。
また今回の記事は、前回の続編となっております。
前回の記事をまだお読みいでない方は、こちらからお読みください。
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１ 南側の土地でプランを考える
この分譲地のE〜Hは最も競争率が高い、南側道路の日当たりがいい土地です。
仮にあなたがFの土地に家を建てるとしたら、どのような要望をお伝えになるでしょうか。
この場合、一般的には出来るだけ多くの部屋を南向きでつくりたいとお考えになると思います。
ゆえに、住宅会社はそれを実現すべくそもそも「2階建てありきで」間取りを組み立てようとします。
そして、その意図の通り出来るだけ多くの部屋を南向きでつくり、その部屋の南に大きな窓をつくることになると思います。
しかし一見ベストな提案のように思えるこの王道的な間取りも、蓋を開けてみると大きな落とし穴が潜んでいます。
２ 南側の土地のプランに潜む落とし穴
（１） 日当たりが悪くなるという落とし穴
誰しもが憧れる、南側の土地での家づくり。しかしそこに潜む落とし穴がございます。
例えば、日当たりです。
この土地で南向きに窓をつくるということはイコール（＝）家の中が丸見えになるということでもあります。
つまり、この間取りの弱点は、「プライバシーが担保されていない」
ということなのですが、これが様々な支障をもたらします。
まず、南向きの窓全てにカーテンが必要となります。
それは、視線を遮断するためにです。
そして目隠しのカーテンによって光が遮断されてしまい、家の中が常に薄暗くなります。
それどころか、家の奥の方、つまり北になればなるほどもっと光が届かなくなり、
昼夜問わず照明をつけ続けておかないといけません。
つまり、南側の土地で常に明るいはずのお家が、常に暗くなってしまうという思いも寄らない現実を突きつけられてしまうわけです。
カーテンというアイテムは明るさと同時に「開放感」をも奪ってしまいます。
カーテンが開けられないということは、窓があることによって感じられるはずだった「抜け感」が感じられなくなるということでもありますからね。
（２） 家が丸見えになるという落とし穴
また、南向きの土地は庭を道路に面してつくらないといけないため庭も家の中同様に丸見えになってしまうという落とし穴も持ち合わせています。
ゆえ、南にウッドデッキをつくっても思っていたようには使うことが出来ないという悲しい現実に直面します。
あるいは、どうしてもデッキを使いたいとお考えなのであれば、「目隠し」をつくるという手段を取ることが多いです。
この「目隠し」に百万円近いコストを捻出して行うかの選択を強いられることになります。
そんなわけで、間取りプランを考える時は、周りの環境まで考慮した上で考えなければいけないというわけですね。
本当に住み心地がいい家を建てるために。
３ 1番の解決策とは？
では、この問題を解決するためには一体どうすればいいのか？
それは、そもそも「南向きの土地を買わない」ことが、実は一番の解決策だと考えています。
南向きの土地を買ったのに南に部屋を配置せず、南に大きな窓をつけないというのはきっと多くの方にとってハードルが高いからです。
プライバシーの担保と安定採光の両方を実現するためには、例えどれだけ日当たりがいい南向きの土地だとしても、単純に南に部屋を配置し、南に大きな窓をつくるという単純なプランにはしませんからね。
そういう間取りは、カーテンやシャッターといったオプションもたくさん必要になります。
確実といっていいほど外構工事にも多額のコストが必要になるため、土地だけでなく、家や庭代までも高いものにしてしまいますからね。
４ まとめ
いかがでしょうか。
本日は前回に引き続き「プラン作成」について、南側の土地を考えてまいりました。
これから土地選びをしようとお考えの方は、この記事を参考にしていただき出来れば南向きの土地は避けていただければと思います。
南向きの土地にこだわらなければ土地代も含めて家づくりのコストを抑えることができ、その分、ローンの負担を減らすとか、より家具やインテリアにこだわっていただけますからね。
それでは。
