鹿児島市で失敗しない「土地の広さの決め方」とは?

はじめに|なんとなくで決めると一気に予算オーバーになる「土地の広さ」

家づくりで意外と感覚で決められがちなのが、土地の広さの決め方です。

しかし、土地の広さの決め方をあいまいにしたまま土地探しを始めてしまうと、

想定より広い土地を買ってしまい、総予算が大幅にオーバーする

逆に狭すぎて「建てたい家」が入らない

駐車場や外構にしわ寄せがいき、暮らしにくい家になるといった失敗が、一気に現実味を帯びてきます。

鹿児島市のように車は2〜3台が当たり前で、かつ子育て世代が多いエリアでは、土地の広さの決め方=暮らしやすさ+予算を左右する超重要テーマ です。

 

今回は、いただいた原稿をベースにしつつ、

平屋か2階建てか

中庭の有無

駐車台数

日当たりの取り方

 

によって、どのように土地の広さの決め方が変わるのかを、できるだけ具体的な数字を使いながらお伝えします。

 

土地の広さの決め方は「どんな家を建てるか」で180度変わる

平屋か2階建てかで必要な土地はまったく違う

同じ「延床30坪」の家を建てるにしても、

30坪の平屋

30坪の総2階建て(1階15坪+2階15坪)

1階にボリュームを持たせた2階建て(1階20坪+2階10坪)

 

この3パターンでは、土地の広さの決め方がまったく変わります

平屋は建物の面積=1階部分の面積なので、

「建物の footprint(建物が地面を占める面積)」が大きくなり、その分広い土地が必要です。

一方、2階建ては1階の面積を抑えられるため、同じ延床面積でも必要な土地は小さくなります。

つまり、土地の広さの決め方を考える前に「平屋か2階建てか」を決めておくことが大前提です。

中庭をつくるかどうかでも「必要な広さ」は変わる

さらに、平屋でも2階建てでも、中庭をつくるかどうかで土地の広さの決め方は変わります。

中庭あり:建物の外周が増える=建物の面積はやや大きくなる

その代わり、外周部に余計な余白(南側の抜け)を取らなくても採光が確保できる

この考え方を押さえておくと、土地の広さの決め方がかなりクリアになります。

 

まずは「共通して必要な土地の広さ」から考える

① 家の周りの“余白スペース”は最低10坪必要

土地の広さの決め方で、意外と忘れられがちなのが 建物のまわりのスペース です。

 

ここには、

雨水・排水の配管

エアコンの室外機

給湯器

メンテナンス用の通路

 

などを置く必要があります。

この余白スペースとして、最低でも10坪程度 は見ておく必要があります。

② 駐車スペースは「台数×4.5坪」が目安

土地の広さの決め方において、鹿児島市では特に重要なのが「駐車場の広さ」です。

 

車1台分:およそ2.5m × 6m = 15㎡ ≒ 4.5坪

3台停める:4.5坪 × 3台 = 13.5坪

 

子育て世代だと、ご夫婦それぞれ1台ずつさらに来客用1台分

 

というケースが多いので、3台分=13.5坪 を基準に考えると、現実的です。

 

共通して必要な土地の広さは「23.5坪」

以上をまとめると、

家のまわりの余白:10坪

駐車場(3台):13.5坪

合計 23.5 は、建物の大きさや形に関係なく 必ず必要になる土地の広さ です。

この上に「建物の面積」と「中庭」や「日当たりのための余白」を乗せていくイメージで、土地の広さの決め方を考えていきます。

 

中庭のある平屋の場合の土地の広さの決め方

延床30坪の平屋+6帖(3坪)の中庭の場合

まずは、延床30坪の平屋+6帖(約3坪)の中庭 をつくる場合を具体的に見てみます。

余白スペース:10坪

駐車場(3台):13.5坪

建物本体(平屋30坪):30坪

中庭部分:3坪

合計すると、

10(余白)+13.5(駐車場)+30(延床)+3(中庭)
56.5

 

となり、中庭のある30坪の平屋であれば、土地の広さは56.5坪前後が一つの目安 になります。

中庭のある平屋は「日当たり用の余白」がいらない

ここで大きなポイントとなるのが、中庭があることで“日当たりのための余白”を取らないで済む という点です。

通常、南向きの窓に一年を通して日差しを入れたい場合、前の建物(2階建て)から6m程度は離したいと言われます。

そのため、南側に広い余白を確保しようとすると、土地の広さの決め方自体が大きく変わり、必要な土地が一気に広くなります。

 

しかし、中庭があれば、

光は「南から」だけでなく「上から」も入る

前の建物の位置に左右されにくい

土地の向きに関わらず、室内を明るくできる

というメリットがあり、日当たりのためだけに土地の広さを増やす必要がなくなる のです。

 

中庭のない平屋の場合の土地の広さの決め方

中庭がない平屋は“日当たりのための余白”が必要になる

同じ30坪の平屋でも、中庭がない場合は話が変わります。

余白スペース:10坪

駐車場(3台):13.5坪

建物本体:30坪

 

までは同じですが、ここに 「日当たりのための余白」 が追加で必要になります。

一年を通して南からの光を取り込むためには、前の建物(2階建て)から6m程度は離したいところ。

 

たとえば、奥行き15mの土地で南側に余白をとる場合、

南側に4m × 奥行き15m = 60㎡ ≒ 18坪

の余白が必要になります。

 

これを先ほどの数字に足すと、

10(余白)+13.5(駐車場)+30(延床)+18(日当たりの余白)
71.5

となり、中庭のない30坪平屋なら、71.5坪前後が一つの現実的な目安 になります。

 

「平屋は70〜80坪必要」と言われる理由

一般的に、

「平屋を建てるなら70〜80坪くらいの土地が必要」

と言われることが多いですが、その根拠はまさにここにあります。

 

建物の footprint が大きい

日当たりのための余白が必要になる

駐車場も3台分確保したい

 

この3点を合わせると、自然と70坪前後の土地が必要になってくるためです。

もちろん、敷地条件や建物の形によって変わるので絶対ではありませんが、土地の広さの決め方としてのひとつの現実的なライン にはなってきます。

 

土地の広さの決め方は「総予算」とも直結する

広さが5坪違うだけで土地価格は大きく変わる

土地の広さの決め方を甘く見てしまうと、総予算にもダイレクトに影響 します。

 

たとえば、
鹿児島市で坪単価が15万円のエリアだとすると、

 

56.5坪 → 約847万円

71.5坪 → 約1,072万円

その差はおよそ225万円。

 

坪単価が20万円のエリアなら、
その差は 約300万円 近くになります。

 

つまり、
中庭のある平屋で土地をコンパクトに抑えるか、
中庭のない平屋で日当たりの余白を取るかによって、
土地だけで300万円前後の差が生まれる可能性がある ということです。

家の仕様を上げるか、土地を広くするか

土地の広さの決め方は、次のような選択にもつながります。

 

土地を広くして「日当たりの良さ」を優先する

土地をコンパクトにして「中庭」や「断熱性能」「収納」「家事動線」に予算を回す

 

どちらが正解かはご家族の価値観次第ですが、限られた予算の中で何を優先するか? を意識して、土地の広さの決め方を考えることが非常に大切です。

 

鹿児島市で現実的な「土地の広さの決め方」のポイント

① 先に「建てたい家」を言語化する

平屋か2階建てか

中庭をつくるかどうか

駐車台数は何台必要か

外構にどれくらいこだわりたいか

これらがあいまいなまま「土地だけ」を先に見てしまうと、
あとから家側の希望を削らなければいけなくなります。

土地 → 家 ではなく、
家 → 土地 の順番で考えながら、土地の広さの決め方を整理していきましょう。

② 「余白」と「駐車」と「建物」の合計で土地を考える

土地の広さの決め方を整理すると、基本の考え方はこうです。

家のまわりの余白:10坪

駐車場(3台想定):13.5坪

建物の延床:平屋ならそのまま、2階建てなら1階部分の面積

中庭 or 日当たりのための余白:どちらを選ぶかで必要坪数が変わる

この合計が、自分たちに必要な土地の広さの目安 になります。

 

まとめ|土地の広さの決め方を知ると、土地選びの「基準」が明確になる

ここまで見てきたように、土地の広さの決め方は

 

建てたい家のタイプ(平屋か2階建てか)

中庭の有無

日当たりをどう確保するか

駐車台数

総予算

 

このすべてとつながっています。

なんとなく「70坪くらいあればいいかな」ではなく、自分たちの暮らしに必要な要素

その要素に必要な面積

それを満たすための土地の広さの決め方

を理解した上で土地探しをすれば、ムダな広さにお金を払わずに済みます。

鹿児島市で家づくりを検討中の子育て世代の方は、ぜひこの記事の考え方を一度メモしてから土地探しをスタートしてみてください。