【住宅購入者こそ当たり前を疑おう】各部屋の広さの見直しが建築コストの削減や豊な暮らしに繋がる?

こんにちは。

相塲工務店の相塲です。

 

弊社は鹿児島市で、注文住宅、リフォームを展開しております。

自然素材はもちろん、高性能住宅や、設計の工夫で住んだ後を大事にした家づくりを皆様にご提供しています。

今回の記事は以下のような方に向けて書いています。

 

・住宅購入を検討している

・できるだけ大きな部屋が欲しい

・適切な部屋の広さを知りたい

 

これらの方は、是非今回の記事をお読みください。

 

目次

1 はじめに

2 家づくりスタート時の気持ち

3 各部屋の広さと必要性

(1)寝室

(2)客間

(3)LDK

4 まとめ

 

 

1 はじめに

弊社は鹿児島で住宅を建てられる方に対して、さまざまな家づくりにおける考え方をお伝えしております。

そんな中で、各部屋の広さについて質問をいただくことも多くあります。

よくいただくのが、

 

・寝室

・客間

・LDK

 

これらの適切な広さや必要性についての質問が多く寄せられます。

 

上記3つは住宅を構成する上で必要な部屋でありますし、その広さや必要性を確認し、自身の家づくりに反映させられる方がより望ましいのかと思います。

 

そこで今回は、「寝室」「客間」「LDK」について解説をいたします。

 

2 家づくりスタート時の気持ち

せっかく家を建てるんだから、これからの暮らしに困らないように、収納もたっぷりと欲しい。家も広くしておきたい。

どのご家庭でも、そうお考えになると思います。

 

もちろん予算的に問題ないのであれば、広さも含めてやりたいことを

詰め込んだ方がいいと思います。

しかし、中々そういうわけにはいかないという厳しい現実に直面している方も

決して少なくないのではないでしょうか。

 

ましてや現在は資材高騰の影響を受け20%ほど建築費が上がっているので、

「広さ」に関してはかなり削らないといけなくなっているというのが率直な感想です。

 

3 各部屋の広さと必要性

今回のテーマは「各部屋の適切な広さと必要性」です。

 

おそらく、ほとんどの方に共感いただける内容であるとともに、この内容をご理解いただくと自然と家のコストを縮めることが出来ると思うので、ぜひ最後までお付き合いいただければと思います。

 

では、早速「寝室」「客間」「LDK」広さや必要性について見てみましょう。

 

 

 (1)寝室

住宅を建てると必ず寝室は必要になってきます。

今は、寝室に隣接してか、あるいは寝室からそう遠くない場所にウォークインクローゼットをつくるのがスタンダードになっています。

また、テレビ離れが加速していることから、わざわざ寝室にまでテレビを置かないご家庭も増加しています。

仮にテレビを置くとしても場所を取らない壁掛けにされる方が多いため、寝室には基本ベッドしか置かないというご家庭が圧倒的多数だと思います。

 

となると寝室に置くベッドの寸法と台数さえあらかじめ分かっていれば、

自ずと寝室の広さをどれくらいにすればいいのかが分かります。

 

例えば、置くベッドがセミダブルが2台だとします。

 

この場合ベッドが占める面積は

横2m40cm(1m20cm×2台)、

縦2mということになりますが、

実は6帖あればこれらを置くことが出来ます。

 

なぜなら、6帖という広さは、

3m51cm×2m60cmだからです。

つまり、3m51cmに対して2m40cmを置けば

「1m11cm」も余白が出来るし、2m60cmに対して2mを置けば60cm余白が出来、通るだけならそれだけで充分なスペースが出来るからです。

 

そんなわけで寝室の広さを決める時は、このように考えていただければと思いますし、子供部屋に関しても同じように考えていただければ、闇雲に大きくすることもなくなるかと思います。

 

子供部屋に関しては、シングルベッド(90cm×2m)と勉強机を

置くか置かないかという感じでしょうかね。

子供たちはいつか家を出ていくので、その点も加味しつつ考えてみていただけたらと思います。

 

 (2)客間

客間に関しても必要かどうかの議論がご家庭でなされるケースが多いです。

仮に皆様が建てられる住宅を2階建てだと決めていて、かつ寝室と子供部屋を2階につくると決めているとします。

その場合は、1階にはLDKの他にもう1つ部屋をつくっておいた方がいいと思います。

 

1階にLDKしかないと子供たちが小さいうちは、LDKが荷物でごった返すことになるし、歳を重ね足腰が悪くなった時、生活そのものに困ることになるからです。

 

他方、平屋を中心に間取りを考えると全ての部屋と収納が1階に集結するので、

寝室と子供部屋以外に部屋をつくる必要がなくなります。

 

そしてそれだけで、200万円ぐらい家のコストをカットすることが出来ます。

 

(3)LDK

LDKは住宅の中で、過ごす時間が一番長く、最も重要な場所であることから出来ればここだけはやりたいようにしてもらいたいと思っています。

とはいえ、LDKといえど広くなればその分建築コストは上がってしまうため、あらかじめ適切な広さを知っておいていただくことが大切かと思います。

 

もちろん、ここもどんな家具を置くかによって適切な広さは変わってきます。

仮に皆様が望むキッチンが対面型で、家族そろって食卓で食事をし、大きなソファーでくつろぎたいとお考えであればLDKは16帖という広さが適切だと思います。

 

なぜ18帖や20帖ではなく14帖でもないのか?

 

理由は14帖だと食卓とソファーの間に全くゆとりがなくなるし、

18帖より大きくすると、食卓とソファーの間にゆとりが出来過ぎ、そこが荷物置き場と化しやすいからです。

 

また、人は隙間があるとそこを埋めたくなるという習性を持っており、

これが意味することは「どれだけゆとりをつくったとしても全力でそこを埋めようとしてしまう」ということです。

 

つまり、LDKを広くつくると、そこにチェストなどの家具を置きたくなり、置いたが最後、今度はチェストの中を埋めたくなります。

このように次から次へと物を買って出費が増えると同時に、どんどん物も増えていき管理出来なくなる。

 

その上、チェストをはじめ家具の上はちょっとした物が置きやすいため、書類や物が溢れる原因にもなります。

リビングやダイニングの辺りには細々した物が多いわけですしね。

 

というわけなので、これから住宅を建てようとお考えの方は、前回の収納と共に今回の内容もぜひ参考にしていただけたらと思います。

 

4 まとめ

いかがでしたか。

今回は「寝室」「客間」「LDK」の適切な広さや必要性について解説いたしました。

住宅は、人生でたった一回の買い物だからと言って、無闇に広すぎる寝室や子供部屋にしてしまうと、どうなりますか?

広くなった分建築コストは上がりますし、子供が巣立った後は広い部屋が余ってしまいます。

客間にしても、年に数回誰かが泊まりにくるかもしれないために数百万円のコストをかける必要があるのでしょうか。

LDKにしても、家族がもっとも快適に過ごせる広さにしなければ、物が溢れ返ったり、狭くて過ごしにくかったり、快適な住まいから遠ざかってしまいます。

 

今までは当たり前のようにあった部屋や広さを、今回の記事を境に見直すことが、建築コストの削減にもつながり、豊かな暮らしにも繋がるかと思います。

 

こんなお話を鹿児島で住宅を建てようとお考えの方に対してしておりますが、皆様にも知っておいていただければと思う次第です。

 

それでは。

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