採光について知ると住宅コストの削減に?2種類の採光とは

こんにちは。

相塲工務店の相塲です。

 

弊社は鹿児島市で、注文住宅、リフォームを展開しております。

自然素材はもちろん、高性能住宅や、設計の工夫で住んだ後を大事にした家づくりを皆様にご提供しています。

 

今回の記事は以下のような方に向けて書いています。

 

・住宅購入を検討している

・南向きの土地を希望しているが高すぎて躊躇している

・明るい家に住みたい

 

このような方は、是非最後までお読みください。

 

目次

1 採光とは

(1)最もメジャーな採光

(2)なぜ直射光での採光ははコストが高くなるのか

2 南向きの土地は2階建になる?

3 もう1つの採光の種類

4 天空光とは

(1) 採光が直射か直射光ではないか

5 まとめ

 

 

 

1 採光とは

採光とは、住宅の室内に自然の光を取り入れることを指します。

人が暮らす住宅や部屋には一定の採光が取れるよう建築基準法で義務付けられています。

採光は、

・土地の形状

・隣家との間隔

に左右される部分ですので、住宅を建てる前には十分チェックしておく必要があります。

 

(1)最もメジャーな採光

採光と聞いて最も先に思い浮かぶのが、「直射光」です。

住宅を建てる方の多くが、直射光だけに頼って採光計画を立てようとしますが、実際に「直射光」だけで採光計画を立てると、住みにくい家が出来上がってしまう上、家づくりにかかる総コストも割高になってしまいます。

 

(2)なぜ直射光での採光ははコストが高くなるのか

直射光だけの採光計画は、住みにくい家や、総コストが高くなるというのは先程述べたとおりです。

その理由は、

「直射光だけに頼る=南向きの土地にこだわる」

ということだからです。

 

南向きにこだわれば、土地代は確実に一番高くなります。

かつ、不動産会社から値引きもしてもらえません。

 

南向きの土地にこだわれば、

 

・明る過ぎる

・眩し過ぎる

・周りから丸見えなの

 

これらを理由に、窓にカーテンやシャッターなどが必須となり、建築コストが上がってしまいます。

 

また、ウッドデッキや庭をつくるにしてもあまりに外から丸見え過ぎることから、目隠しや植栽、塀などが必要となり、さらにコストが高くなることでしょう。

 

つまり、南向きの土地にこだわると「土地」「家」「庭」の全てがコストアップしてしまうというわけですね。

で、ローンにその皺寄せがくる

という結果を招くことになります。

 

2 南向きの土地は2階建になる?

直射光で採光計画を立て、南向きの土地にこだわれば自然と2階建ての家になる可能性が高くなります。

なぜなら、南向きの土地を希望する方のほとんどが「全ての部屋を南向きにしなければ家が暗くなる」と思っているケースが多いです。

仮にそう思っているとしたら、陰になる場所に部屋を配置することに抵抗が生まれるからです。

 

そして、望んでもいないのに出来てしまった庭(余白)の維持管理に四苦八苦しながら暮らし続けることになります。

 

かつ、使い慣れていないし住み慣れてもいない2階建ての家を上手く使いこなせず、片付けや掃除、洗濯に余分な手間を取られることになります。

 

3 もう1つの採光の種類

採光には大きく2種類があります。

その内の1つが「直射光」ですが、もう1つの採光「天空光」についてご紹介をしていきます。

 

 

4 天空光とは

天空光とは、太陽光が大気中の水蒸気や塵などで乱反射した光のことで、直射光ほどの熱の高さや明るさ・眩しさがない一方で、方向性がないため均一した採光を得ることが出来るという特徴を持っている光のことです。

 

つまり「天空光」の存在さえあらかじめ知っておくことが出来れば、直射光だけに頼らなくても安定した採光を確保することが出来るというわけです。

もちろん、たとえ日当たりが悪そうな土地だとしても、です。

 

(1)採光が直射か直射光ではないか

注文住宅で家を建てる前に知っておいてもらいたいことが、自分にとって「直射光でないとダメなところ」と「直射光でなくても良いところ」がどこなのかということです。

 

例えば、リビング。

ほとんどの家がリビングに直射光がガンガン差し込むように設計しますが、ここに日光が入り過ぎるとかえって快適じゃなくなってしまいます。

テレビの画面も見にくくなりますしね。

 

一方で、洗面や脱衣。

これらも含めて水回りは南以外に配置されることが多く、かつ窓も小さめに設計されることが多いです。

そうなれば薄暗くジメッとした空間が生まれやすくなります。

明るくカラッとした場所にしたいと思っているにもかかわらず、です。

基本、室内干しをする方なんかはなおのことそうではないでしょうか。

 

続いて、寝室。

ここは文字通り寝るだけの部屋であり、太陽が沈んでいる時間しか使っていない部屋です。

ではこの部屋を、南向きでつくる意味は一体なんでしょうか。

 

子供部屋も然りですよね。

南向きにすれば日中ずっと太陽の光が入り続けるため、かえって勉強に集中しにくくなってしまいそうですもんね。

 

実際、私自身も常に太陽と反対方向に向かって、コラムを書いていますしね。

 

このように、家を形成する1つ1つの部屋が、一体どちらの光が必要なのかを自分なりに考えてみると、案外直射光にこだわる必要ってないんだなと気付けます。

結果的に、ずいぶんと間取りに自由度が生まれることになります。

 

プランのヒアリングの際に、丁寧に部屋の位置まで指定しなくてよくなるからです。

 

そして、土地に合わせた「より暮らしやすくてより快適な住まい」を

つくりやすくなります。

 

「日陰でも部屋を配置しても問題ない」と知っていれば、敷地をフル活用出来るようになるため

「2階建てだけしか無理!」と思っていた土地でも平屋を建てることが出来ますしね。

 

というわけなので、光には「直射光」と「天空光」の2つがあるということを

覚えておいてもらえたらと思います。

 

5 まとめ

いかがですか?

本日は「2種類の採光とコスト削減」というテーマでお伝えをしてきました。

 

昨今の社会情勢で建築コストが上がっているのはご承知のとおりです。

そんな中で注文住宅の家づくりを進めるのであれば、無駄なコストは削減していくのが望ましいでしょう。

 

今回の採光というテーマでは、「直射光」「天空光」ですが、わざわざ南向きの土地を購入しようとしなければ、土地にかかるコストは削減できます。

 

また無駄な窓を設けなければ、窓やカーテン・シャッターなどのコストも削減できます。

 

このように採光という部分を切り取ってみても、「当たり前のように南向きの土地」を求めるのではなく、その土地を最大限に活かしたせる設計力を持っている工務店を見つけるのが望ましいでしょう。

そのような設計力を持つ工務店で注文住宅を建てることができれば、採光計画も間違わず、コスト削減した上で、無駄のない住宅を購入できるのではないでしょうか。

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