頭金も繰上げ返済も必要ない4つの理由

こんにちは。

相塲工務店の相塲です。

 

弊社は鹿児島市で、注文住宅、リフォームを展開しております。

自然素材はもちろん、高性能住宅や、設計の工夫で住んだ後を大事にした家づくりを皆様にご提供しています。

 

本コラムでは、弊社の家づくりについての考え方や、家づくりをお考えの皆様に”失敗しない”ための家づくりの考え方を知ってもらえたらと思います。

 

今回は家づくりを進めていくにあたって大事になってくる「お金」にまつわるお話です。

 

お金にまつわるお話は少し退屈でつまらないと思われるかもしれませんが、非常に大事な部分ですので、しっかり最後までお読みください。

 

世間一般的には、

 

・利息の支払いを少しでも減らすため

・借金を少しでも減らすため

 

「可能なら出来るだけ頭金を入れた方がいい」

 

と言われていると思います。

 

また、計画的にコツコツと貯金して繰上げ返済をすることによって

 

「なるだけ早く返済を終わらせた方がいい」

 

とも一般的には言われています。

 

しかし、個人的にはこれらは必要ないと考えています。

 

その理由を4つに分けて、この後お伝えをするわけです。

 

つまりは、頭金を無闇矢鱈とたくさん入れる必要もなければ、繰上げ返済も無理にする必要もないというわけですね。

 

というわけで今回は、

 

・住宅ローンを借りる時

・家づくりを始める時

 

必ず知っておきたい4つのコトについてお伝えしていきたいと思います。

 

平たく言うと、

 

「借金を上手く利用することでネガティブなイメージをポジティブにしましょう!」

ということなので、金融の知識をつけるためにも最後までお付き合いください。

 

1 団体信用生命保険について

家づくりをされた方や、これから家づくりを始めようという方は「団体信用生命保険」という言葉をお聞きになったことがあるのではないでしょうか。

住宅ローンの金利には「団体信用生命保険」という、掛け捨ての生命保険料が含まれています。

 

つまり、住宅ローンというものは名義人に、もしものことが起こった場合、

生命保険によって全額繰上返済される“システム”になっているというわけですね。

 

ですので、個人的にはそんなに焦って返済せずに、出来るだけ長くこの保証をつけておく方がいいのではないかと思っています。

人生100年時代に突入したと言われているものの、いつどこで何が起こるかなんて誰にも分かりません。

この保証をずっと残しておけば、他の生命保険に加入する必要だってなくなるわけですしね。

 

以上の理由から、

 

・借入期間は長い方がいい(保証期間が長くなるから)

・頭金の比率を上げて借入金を減らす必要もない(保証金額が大きくなるから)

・繰上げ返済をすることによって、無理に返済期間を圧縮する必要もない、

(保証期間も長くなるし保証金額も大きくなるから)

 

と思っている次第です。

 

2 定年と年金の変化について

先ほども少し触れましたが、人生100年時代と呼ばれ、長生きすることが前提になりつつあります。

これからは間違いなく定年の年齢がどんどん延びていき、とてもじゃないけど65歳なんかで仕事をやめられないし、健康であるなら80歳ぐらいまで働き続けるのが当たり前になってくると思います。

 

ですので、45歳未満の方なら35年ローンを組んでいただいても、40歳未満の方なら40年ローンを組んでいただいても、いいのではないかと思っています。

(先程の団体信用生命保険の年齢制限があるかもしれませんが・・)

 

借金がある方が働く原動力にもなりますし、

仮に100歳前後まで生きるのが当たり前になるのだとしたら、

あまり早く仕事をやめても、何もしていない退屈な時間が長くなるだけだし、

暇な分、お金も使ってしまいやすいでしょうしね。

 

また、年金は最大75歳まで支給を遅らせられるようになりました。

 

仮に65歳から年金をもらうより、

【1.84倍】も

 

多くもらえることになるので、どうせ長く働くのが当たり前になるのなら、そうした方がいいのではないでしょうか。

 

このような理由から、75歳ぐらいまで働き続けることを前提に、住宅ローンを組んでいただくのもいいのではないかと思っている次第です。

 

3 住宅ローン控除について

「住宅ローン控除」

聞いたことはあるけど、控除というワードを聞くと耳に入ってこない状態の方も多いかと思います。

 

家を建てると13年間は、納めた所得税を国が返してくれます。

仮に所得税で控除しきれなかった場合は、住民税を割引してくれます。

 

せっかく返してもらえるなら、なるべく多く返してもらった方が得だと思いませんか。

 

ですので、自分が納めている所得税と住民税の額をあらかじめ知った上で、借入金をいくらにするか決めなければいけません。

 

例えば、年収が500万円の方の場合を見てみます。

 

・所得税が約14万円

・住民税が約25万円

 

大体これくらいの金額です。

 

この場合、住民税は最大で13.65万円まで控除してくれるので、所得税と住民税を合わせると年間最大で【27.65万円】国から税金を還付してくれることになります。

 

なので、この方は仮に建築費と土地代の合計が3500万円だとしたら、

自己資金があったとしても手元に残しておいて全額借りた方がいいと思います。

 

3500万円×0.7%=24.5万円なので、

3500万円借りたとしても、

上限いっぱい(27.65万円)まで還付の枠を使えていないからです。

 

そして、どうしても借金が多いのが嫌だという方は、

この13年間の住宅ローン控除が終わった後に

入れなかった頭金を繰上げ返済に回していただいても構いません。

 

でも出来ればその手段は使わずに、次回お伝えする別の手段にお金を回してもらいたいと思っています。

 

 

その手段こそが、家を建てる時に頭金を入れる必要もないし、

返済期間を短くする必要もない【最大の理由】でもあるので、引き続き次回もお付き合いいただければと思います。

 

4 最後に

今回のコラムではお金にまつわる4つのコトについてお伝えをいたしましたが、一番大事な理由については次回に持ち越しをいたします。

是非お楽しみにしてください。

 

それでは。