頭金も繰上げ返済も必要ない最大の理由
こんにちは。
相塲工務店の相塲です。
弊社は鹿児島市で、注文住宅、リフォームを展開しております。
自然素材はもちろん、高性能住宅や、設計の工夫で住んだ後を大事にした家づくりを皆様にご提供しています。
本コラムでは、弊社の家づくりについての考え方や、家づくりをお考えの皆様に”失敗しない”ための家づくりの考え方を知ってもらえたらと思います。
今回も家づくりを進めていくにあたって大事になってくる「お金」にまつわるお話です。
前回のコラム記事をお読みいただいた後、こちらのコラムをお読みいただいた方が、ご理解いただきやすいかと思いますので、先に前回のコラムをお読みください。
頭金も繰上げ返済も必要がない4つの理由の、最後の一つをご紹介させていただきます。
歯止めが効かない高いインフレを抑えるために、利上げをはじめとした金融引き締めに本格的に乗り出した欧米。
その一方で、長期金利の上限幅を引き上げたものの依然、金融緩和を維持し金利が上がらないようにしている日本。
というわけで、日本は世界情勢なんてどこ吹く風で、かれこれ30年前から続く流れを引き継ぎ順調に金利が低空飛行しているわけです。
そんな中、家を建てる時には、この低金利を上手く利用すべきではないでしょうか。
つまり、現在の日本はありえないぐらいの低金利なので、この金利を圧縮したり、
より安くすることに全力を注ぐ必要がないということです。
そこよりも出来るだけ長く固定金利で借りておいて、手元資金や余剰資金を住宅ローンよりも利率が高い投資商品にお金を回した方がいい。
これが頭金をたくさん入れたり、繰上げ返済をする必要がないと考えている
4つ目の理由であり、最大の理由でもあります。
1 注文住宅の家づくり予算を考える
前回のコラムから注文住宅において、住宅ローンを組む際の頭金や繰上げ返済をどうするべきなのかというお話をしておりました。
少しわかりやすく事例を元にご説明いたします。
例えば、
家づくりの総予算が3500万円
自己資金として投入出来る資金が500万円
このようなケースを仮定します。
この自己資金500万円を、全額自己資金として頭金に入れることによって圧縮出来る利息は、35年でざっと100万円ぐらいです。
仮にこの500万円を35年間分散して積立投資していけば、過去70年のデータをもとに試算すると1200万円ほどお金が増えることになります。
(年利7%で試算)
貯金をして繰上げ返済をすること
中には毎月の給料の中から貯金をして、貯まったタイミングで繰上げ返済を考える方もおられます。
毎月コツコツと貯金していけば、10年後、20年後に貯まったお金で繰上げ返済をすることが出来ます。
しかし、その繰上げ返済によって利息を圧縮するよりも、その余剰資金を先程の手元資金に追加して積立投資に回した方がいいのは、先程の数字をご覧いただければ一目瞭然だと思います。
そんなわけで、家を建てるタイミングで積立投資を始めていただくことをオススメしています。
この増えた資金から子供たちの進学資金も捻出出来るし、
定期的に必要となるメンテナンス資金も捻出出来るし、
ともすれば、宝くじなんかに期待せずとも
老後を目前にして2回目の家づくりが出来るかもしれませんからね。
ただし、これを実行するためには
1つだけ気を付けていただかなくてはいけないことがあります。
2 注文住宅において家づくりの総予算を抑えることの大切さ
家づくりの予算が増えて毎月の返済負担が高くなり過ぎれば、
頭金を入れざるを得なくなります。
それでも返済負担が高いのだとしたら生活していくだけでいっぱいになり、
とてもじゃないけど積立投資なんて出来る余裕がなくなってしまうからです。
そのために、まず抑えるべきは「家」の予算ですが、そのためには適切な家の大きさを知ることが大切です。
また、必要なものと必要ではないものをしっかりと見分けられる力も必要です。
続いて抑えるべきは「土地」の予算ですが、そのためには適切な土地の広さを知ることが大事です。
そして、いい家を建てるために土地の向きは全く重要じゃないことを知ることが大切です。
さらに家づくりの総予算を抑えるためには「外構予算」も抑えなければいけません。
そのためには適切な土地の広さを知ることはもちろん、無駄な余白をつくらないように家を建てることを意識しなければいけません。
これらの知識は全て確実に家づくりのコストを圧縮してくれ、きっとあなたの懐と心に大いなるゆとりをもたらしてくれることでしょう。
3 最後に
ほとんどの方において注文住宅で家づくりをするのは一生で一回かと思います。
しかし、
・夢のマイホームだから
・一生で一番高い買い物だから
と、大きく夢が膨らみ
もっと・・もっと・・と欲が出てしまうし、
「他のみんながなんとかなっているから自分もなんとかなるだろう」
と、ついつい考えてしまいがちです。
そんな考えを持つことなく、踏みとどまり冷静な判断が出来るようになってください。
それでは。