住宅ローンの返済期間はどうする?35年以外の選択肢と長期積立投資

こんにちは。

相塲工務店の相塲です。

 

弊社は鹿児島市で、注文住宅、リフォームを展開しております。

自然素材はもちろん、高性能住宅や、設計の工夫で住んだ後を大事にした家づくりを皆様にご提供しています。

 

本コラムでは、弊社の家づくりについての考え方や、家づくりをお考えの皆様に”失敗しない”ための家づくりの考え方を知ってもらえたらと思います。

 

目次

1 はじめに

2 住宅ローンの返済期間について

3 住宅ローンにおける団体信用保険について

(1)資金計画の中で保険の見直しをする

4 住宅ローンの利息

5 住宅ローンの延長期間で長期積立投資

6 まとめ

 

1 はじめに

前回お伝えさせていただいたように、家づくりではほぼ確実と言っていいほど理想の住宅と理想の返済の間に大きなギャップが生まれます。

前回の記事はこちら。

関連記事:家づくりの第一歩|住宅購入時に行う資金計画の真意とは

そして、そのギャップを埋めるために、土地や住宅にかける予算を再考していただいています。

しかし多くの場合、それだけではこのギャップを完全に埋めることが出来ないため、個人的には、このタイミングで預金・投資・保険の見直しをすることによってこのギャップを完全にカバーすべきだと考えています。

 

2 住宅ローンの返済期間について

一般的に住宅ローンの返済期間は35年で設定することが多いです。

例えば、銀行から3500万円金利1.4%(全期間固定金利)で借り入れしなければいけない場合を見てみます。

35年の住宅ローンだと毎月「105,458円」の返済になります。

 

では次に40年の住宅ローンの場合を見てみましょう。

銀行から3500万円金利1.4%(全期間固定金利)で借り入れは先ほどと同じですが、5年間返済期間を延ばすことで、毎月「95,270円」まで返済額がダウンします。

 

つまり、毎月の負担が約1万円減るため、その分、家計に「ゆとり」が生まれるということですね。

 

今の社会情勢を鑑みても、可能な限り返済期間を長くするという手段を推奨させていただいています。

それだけではなく、その浮いたお金を「長期積立投資」に回していただくことを推奨しています。

 

3 住宅ローンにおける団体信用保険について

返済期間を延ばし毎月約1万円の浮いたお金を「長期積立投資」に回すのを推奨しているのは先程述べたとおりです。

とはいえ、返済期間を長くするということは、ローンに縛られる期間が長くなります。

また、利息の支払いが増えるだけなので、ダメじゃないかと思ってしまう方も決して少なくないかと思います。

 

ですが、住宅ローンの金利の中には「団体信用生命保険」という掛け捨ての生命保険料が含まれております。

「団体信用生命保険」とは、債務者にもしものことが起こった場合、住宅ローン返済の義務から解放されるというものです。

それだけで大きなメリットが存在するため、個人的にはこの保証期間は長ければ長いほどいいと考えています。

 

ゆえに、繰上げ返済することによって返済期間を圧縮していく必要もないというのが個人的な考え方です。

 

 

(1)資金計画の中で保険の見直しをする

「団体信用生命保険」に大きなメリットがあることはご理解いただけたかと思います。

この死亡保証があることを考えると、現在入っている生命保険を「全て」見直してもいいと考えています。

 

債務者に、もしものことが起こった場合、住宅ローン返済という大きな固定費がなくなると共に、債務者の生活費や車の維持費などもなくなります。

逆に遺族年金が入ってくるため、たちどころに生活が苦しくなる可能性はほぼゼロに近いからです。

 

以上の理由から、借入期間は出来るだけ長くすればいいと思っています。

かつ、この保証があることから必要なさそうな生命保険を全て解約し、これらの余剰資金を全て長期積立投資に回すべきだと考えているというわけですね。

 

4 住宅ローンの利息

住宅ローンの利息に関しては、現在は空前の「超低金利状態」です。

今のうちに全期間固定を組んでいく方が得策だと考えていますし、たかだか1%強の金利を必死で圧縮するよりも、利回りが「5〜10%」はあると「過去のデータ」から実証されている「長期積立投資」にお金を回す方が、合理的だというのが個人的な考え方です。

 

目先の返済を抑えるために金利が安い変動金利を選べば、万が一、金利が上がってしまった場合急激に返済負担が上がってしまいます。

仮に、そうなればライフプランが大幅に狂ってしまいますしね。

 

ゆえに、わずか1%前後の住宅ローン金利の差に躍起にならずに、安心の固定金利を選んでいただきつつ長期積立投資に目を向けてもらえたらと思っている次第です。

 

例えば、住宅ローンの返済期間35年から40年に延ばすことによって毎月1万円の余剰資金が生まれたとします。

そして、その流れで生命保険を見直すことによって毎月さらに1万円の余剰資金が生まれたとします。

これに毎月銀行への貯蓄に1万円を当てていたとすると、「合計3万円」あります。

この合計3万円を今後40年間長期積立投資に回し続けたら一体どうなるのか?

以下で解説をします。

 

5 住宅ローンの延長期間で長期積立投資

住宅ローンの返済を延長し、長期積立投資に回し続けた場合の例を「平均利回り7%」と「平均利回り5%」の2パターンで見てみましょう。

 

平均利回りを7%で計算した場合

 

計1440万円の掛け金が、40年後なんと7875万円まで増える(約5.46倍になる)ということになります。

 

平均利回りを5%で計算した場合

40年後には4578万円まで増える(約3.18倍になる)ということになります。

 

いかがですか?

上がったとはいえ、金利わずか0.2 %の定期預金にお金を預けていくよりも

遥かに魅力的で合理的だと思いませんか?

 

もし、これだけお金が増えるとしたら老後資金の心配もほとんどしなくてよくなります。

外壁の塗り替え費用や家電の買い替え費用はもちろん、大規模なリフォームも心おきなく出来そうです。

もしかしたら再び家を建てることも出来ちゃうかもしれません。

 

 

6 まとめ

いかがでしたでしょうか。

本日は「資金計画」について前回に引き続きお伝えをしてきました。

住宅を建てる際、資金計画をしっかりと進めることが失敗しない家づくりに近づきます。

それは土地と建物にかける予算の見直しという面もありますし、「長期積立投資」に回す費用を捻出するためでもあります。

住宅ローンを35年から40年へと返済期間を延ばすことにマイナスの感情をお持ちだった方も本日の記事の内容で、少しは別の考え方を知っていただけたのではないでしょうか。

 

それでは。

 

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