こんにちは。
相塲工務店の相塲です。
弊社は鹿児島市で、注文住宅、リフォームを展開しております。
自然素材はもちろん、高性能住宅や、設計の工夫で住んだ後を大事にした家づくりを皆様にご提供しています。
本コラムでは、弊社の家づくりについての考え方や、家づくりをお考えの皆様に”失敗しない”ための家づくりの考え方を知ってもらえたらと思います。
目次
１ 住宅におすすめの土地
２ 東向きの土地、西向きの土地のデメリット
(1)採光を取るためには
３ まとめ
１ 住宅におすすめの土地
注文住宅のお悩みで多い「土地問題」に関してです。
個人的には、土地を購入するとしたら「東向きの土地」か「西向きの土地」がベターかなと思っています。
というのも、南向きの土地よりも安く購入出来ますし、防犯対策やプライバシー確保のために、建築費用や外構費用に余分なコストをかける必要もないからです。
（関連記事は前々回のブログを参照）
また、北向きの土地のように外観が不細工になりやすかったり、外壁の汚れが目立つこともないからです。
（関連記事は前回のブログを参照）
というわけで、防犯対策やプライバシーの確保が比較的しやすく、
外観を美しくつくりつつ保ちやすい東・西向きの土地がコスト面で考えてもベターだと思っているわけです。
とはいえ、これらの土地にも「ならでは」のデメリットもあるので、
それを設計によって解消出来るかどうかが、いい家になるかどうかの大きな分かれ目になります。
では、「東向きの土地」や「西向きの土地」が抱え持つデメリットとは
一体何でしょうか？
２ 東向きの土地、西向きの土地のデメリット
北向きの土地、南向きの土地に比べると、防犯対策やプライバシーの確保がしやすく、外観を美しく保ちやすいのが「東向きの土地」と「西向きの土地」であることは前述の通りです。
ではそんな東向きの土地や西向きの土地に住宅を建てる上で、デメリットはあるのでしょうか。
上記の土地も、北向きの土地同様に基本的に、南側に住宅が建っているか、今後建つことになる可能性が高いため「採光の確保」が難しいという特徴があります。
そのため、設計によってこの問題を解決する必要があります。
（１） 採光を確保するためには
東向きの土地、西向きの土地のデメリットは「採光」が取りづらいという点が挙げられます。
この問題を、どう解決したら良いでしょうか。
解決策は２つあります。
A:南の建物から充分な距離をとった場所に直射日光を入れたい部屋を配置する
B:南の建物から充分な距離がとれない場合は、吹き抜けをつくり高い位置から光を取り込む
この2つの手段のいずれかを採用します。
Aの手段による解決策の問題点が２つあります。
１つ目が、敷地の南側にたっぷり余白をつくりつつ、全ての部屋が南向きの2階建てを建てようとすると、「リビングからの眺めが悪い」という問題が出てきます。
それともう一つが「外構工事のコストが高くなる」という問題も発生してしまいます。
「リビングからの眺めが悪い」というのは、南側に建つ住宅の裏側が窓からの景色になるからです。
つまり、勝手口や換気扇、エアコンの室外機や給湯器などを見ながら暮らすことになってしまうということです。
もう一つの「外構工事のコストが高くなる」のは、単純に土地の余白が増えるからです。
そして、景色の悪さをカバーするためにお洒落な塀を立てたり、手の込んだ外構工事をしなければいけなくなるからです。
ですので、東向きの土地や西向きの土地に家を建てる場合は、北向きの土地に家を建てる時同様に「中庭」という手段がベターじゃないかなと思っている次第です。
仮に、直射日光が当たらなくても天空光や反射光を上手く利用すれば、まるで直射日光が差し込んでいるかのように部屋を明るくすることが出来ます。
玄関やホールや水回りはもちろん、寝室や子供部屋などの直射光が必要じゃない部屋は、日陰となる場所に配置しても問題ないわけです。
土地を有効活用することで、無駄な余白をなくすことが出来れば、外構工事のコストも大幅に削減出来ます。
また設計の工夫で効率よく採光さえ確保出来れば、家の正面に採光確保のための「窓」を設ける必要がなくなり、外観が美しくなります。
それと同時に防犯性がグンとアップすることからさらに外構工事のコストが削減出来ますしね。
ただし、こういう住宅の建て方は、建築コストが割高になるというデメリットがあるため、建築コストを抑えるための工夫が必要になります。
もしその工夫をしなければ、外構工事のコストは削減出来たけど、それ以上のコストが建築費にかかってしまった。
みたいなことに、なりかねませんからね。
３ まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は前々回からの流れで、「注文住宅における土地」に関してのお話をしてきました。
東西南北それぞれの土地にメリット・デメリットがあります。
しかしそのデメリットも、「設計の工夫」で解消し、強みに変えることが可能です。
ですので、このような住宅の建て方をしているお家に興味を思ってくださったなら、一度弊社の建てるお家を見に来ていただけたらと思います。
きっと今回のご説明の答え合わせが出来るはずです。
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